ヤクルト 逆転勝利で交流戦も首位!8回一挙5点 19歳・内山壮がV二塁打

[ 2022年6月3日 05:30 ]

交流戦   ヤクルト7―3ロッテ ( 2022年6月2日    神宮 )

<ヤ・ロ>8回、走者一掃の勝ち越し適時二塁打を放つ内山壮(撮影・尾崎 有希)
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 19歳は落ち着いて狙い球を絞っていた。ヤクルトは8回、3点差を追いつきなおも1死満塁。2―2の平行カウントで内山壮は「真っすぐ一本で腹をくくって待った」。6球目。ゲレーロの154キロ直球を捉えると、右中間への走者一掃の勝ち越し二塁打となった。

 一挙5得点の逆転劇に、お祭り騒ぎのベンチに向かってガッツポーズ。その姿を2人の恩師が見守っていた。まずは高校時代に指導を受けた星稜(石川)前監督の林和成氏だ。試合前には「今の打撃フォームいいね」と声もかけてもらった。「来ていたのでいいところを見せたかった」と恩返しの一打だった。

 もう一人は、もちろん高津監督だ。今春キャンプでMVPとして名前を挙げてくれた。指揮官は「打席でよく考えているのがスイングから伝わった。若い選手の成長スピードには驚かされる」と高卒2年目捕手の殊勲打を手放しで称えた。

 普段の登場曲はEXILEを使用するが、2打席目からTikTokでも話題のスウェーデン人歌手の「Clap Snap」に替えた。「盛り上がると思った」というノリのいい曲以上にバットで沸かせた。スアレスとコンビを組んだ守備では初回に3失点。「捕手としては反省することが多かった」と振り返ったが、見事にバットでやり返した。

 チームは6カード連続勝ち越し。ソフトバンクに並んで交流戦首位に再浮上した。主役となった内山壮は「優勝できるように頑張りたい」と言い切った。(君島 圭介)

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2022年6月3日のニュース