ソフトバンク連勝「5」でストップ、巨人戦5年ぶり零敗 藤本監督「さすがエースですね」菅野に脱帽

[ 2022年6月3日 05:00 ]

交流戦   ソフトバンク0-3巨人 ( 2022年6月2日    東京D )

<巨・ソ>初回、空振り三振に倒れる柳田。投手・菅野(撮影・河野 光希)
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 ソフトバンクが巨人に0―3で敗れ、連勝は5で止まった。巨人に零敗を喫したのは2017年6月14日に継投で“ノーヒットノーラン”をされて以来、5年ぶりだ。投手陣は2戦連続の3被弾。前夜は打ち負けなかった打線が、この日は菅野らに5安打に抑えられた。それでも楽天も敗れたため、首位はキープ。3日はエース千賀滉大投手(29)を立てて中日戦。名古屋で再スタートを切る。

 9回2死、今宮のバットが空を切り三振に倒れると、スコアボードには9個目の「0」が並んだ。巨人に零敗を喫したのは山口俊ら3投手の継投で無安打無得点に抑え込まれた17年6月14日以来、5年ぶりの屈辱。19年から続いていた東京ドームでの巨人戦連勝も(日本シリーズを含む)5でストップした。

 藤本監督は開口一番、「コントロールが良すぎたわ。ストライクからボールになる球にやられました。さすがエースですね」と相手先発の菅野に脱帽した。打線は高めに狙いを定めて臨んだが、術中にはまった。

 3回2死一、二塁。柳田は内角のボール球になるスライダー2球で追い込まれると、最後は外角148キロ直球で三ゴロ。6回1死一塁からはグラシアルが外角に逃げるスライダーを引っかけ、遊ゴロ併殺に倒れると、8回2死二塁の好機でも同球種で二ゴロ。頼りの3、4番が好機で凡退した。それでも指揮官は「今日は本当にはまった感じ」と打線を責めなかった。

 先発のレイは出はなをくじかれた。初回、丸に先頭打者弾を浴び、5月5日から継続していた連続無失点イニングは15でストップ。3回には先頭のウォーカーに3戦連続となる特大弾を浴びるなど4回6安打2失点で降板。「全体的にボールが高く、甘くなったところをうまく打たれてしまった。何とか粘りながら立て直していきたかったのですが…」と肩を落とした。

 バトンを受けた松本も踏ん張れない。0―2の5回無死、丸に2ストライクから甘いフォークを左中間スタンドに運ばれた。打線が沈黙している中で、失投での一発。指揮官は「もうちょっと低めにいってもらいたい。ワンバウンドでもいいんじゃないかな」と苦言を呈した。2試合連続の3被弾。巨人3連戦は計7被弾となり全7失点がホームランだ。「名古屋行ったら、そこだけ気をつけたい」と3日からの中日戦へ気を引き締めた。

 連勝は5で止まったが首位はキープ。藤本監督は「2勝1敗で御の字」とカード勝ち越しを前向きに捉えた。3日の先発は千賀。「勝ちにこだわった野球をしていきます。しっかり投げてくれるでしょう」。エースの力投で首位を守る。(福井 亮太)

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2022年6月3日のニュース