大野豊氏 攻守で流れつくった広島・奨成 今季初先発起用に応え今後も楽しみ

[ 2022年6月3日 05:00 ]

交流戦   広島6-3日本ハム ( 2022年6月2日    マツダ )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】新バッテリーでつかんだ価値ある勝利だ。広島先発・九里は8安打も浴びたが、4回1/3を8安打6失点で降板した前回5月26日のロッテ戦に比べれば投球内容は決して悪くなかった。

 序盤からボールに力は伝わっていた。与四球はリーグ最多ながら無駄なボールも少なく与四球はわずか1個。ストライク先行の投球で5回まで試合は作った。彼のレベルならば6回も投げきってほしかったのが本音。ただ、それは本人が一番分かっていることなだけに次回に期待したい。

 一方で、捕手としては今季初先発となった中村奨の活躍が際立った。3回は先制点を献上。重盗を狙った相手の走塁は対応次第で防げただけに悔やまれる。しかし5回は二盗を阻止して挽回。その直後の攻撃では3点適時二塁打で勝利を呼び込んだ。

 攻守で流れをつくったと言える。中村奨にとってはチャンスだ。肩も強く、好調な打撃も魅力十分。先発起用に応え、アピールしただけに今後へ向けても非常に楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月3日のニュース