ブルージェイズ・加藤豪将 ユーティリティー磨き新たな道 NPB経験していない日本野手初の昇格

[ 2022年4月6日 02:30 ]

オープン戦   ブルージェイズ2―4タイガース ( 2022年4月4日    レークランド )

初のメジャー昇格を果たしたブルージェイズ・加藤
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 【加藤豪将という男】ヤンキースにドラフト2巡目指名された当時、二遊間を守る選手としての俊敏さと、柔らかなグラブさばきは「猫のような動き」と称された。当時のヤ軍の二塁手カノの後継者として、高い評価を受けていた。細身の体ゆえにパワー不足と思われがちだが、パンチ力も秘める。ヤ軍入団1年目、13年にはマイナーのデビューから2戦連続で本塁打を放ったほど。それでも、加藤は「メジャーで試合に出るため」と、昇格への道をユーティリティーと定めた。

 昨季はパドレス傘下3Aエルパソで114試合で打率・306、8本塁打、42打点の好成績。だが、パ軍にはタティス、クロネンワースの若き二遊間が君臨し、外野にも付け入る隙はなかった。ジョン・ボッグス代理人と話し合ったのは、出場機会を見込める球団の選択。左の野手が少ないブルージェイズを選んだのは正解だった。

 日本人の両親を持つが、米国育ちだけに英語は堪能。一方、写真パネルをプレゼントされたお礼に日本へ手紙を送るなど、日本人らしい律義さもある。NPBを経験していない日本野手としては、初めてのメジャー昇格。長かった下積みを全て糧とし、新たな道を切り開く。(笹田幸嗣通信員)

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2022年4月6日のニュース