楽天・マー君が本拠339日ぶり白星 援護ありがとう!長男も大ファン・大地が3打点

[ 2022年4月6日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天7ー3西武 ( 2022年4月5日    楽天生命 )

<楽・西>エアグータッチをする田中将(左)と鈴木大(撮影・篠原 岳夫)
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 戦いを終え、球場では珍しくパパの顔に戻っていた。今季2勝目を手にした楽天・田中将は、3安打3打点で自身を援護してくれた鈴木大と初めて2人でお立ち台に上がった。

 「ありがとうございます。隣に立たせていただいて。息子が喜んでいます」

 この春から小学生になった長男は鈴木大の大ファン。実際に使った野球道具をプレゼントしてくれたパパの同僚に今季も熱烈なエールを送っており、学校で使う色鉛筆の名前の欄に「鈴木大地」と書いてしまうほどだ。里田まい夫人も自身のSNSで息子の「大地愛」を何度も紹介しており、家族にとっても待望だったツーショットでのヒーローインタビューが実現した。

 メジャーから古巣に復帰した昨季は援護に恵まれない試合も多く4勝止まりだったが、この日は3回までに打線が5得点。「手厚いサポートで楽に投げることができた。修正を加えながら良い方向にもっていけた」と振り返るように尻上がりに調子を上げた。3回無死一、二塁ではオグレディをこの日最速151キロ直球で見逃し三振。源田、中村も抑えピンチを脱出するとマウンドで雄叫びを上げた。99球を投じて7回8安打2失点。本拠地では昨年5月1日のロッテ戦以来、339日ぶりの白星を手にした。

 決意を胸に上がったマウンドだった。チームは新型コロナの感染者が相次ぎ、前カードの2、3日のソフトバンク戦が延期に。この日はチームの4日ぶりの試合でもあった。試合前に新たに弓削の陽性も判明し、感染者は選手9人とコーチ1人の計10人。今まで以上に強い団結が求められるこの一戦の重要性は全員が理解していた。

 日米通算183勝として並んでいた石井監督を抜いた田中将は「自分が先頭に立ってやるという気持ちはある。アクシデントを乗り越えればチーム力の底上げになる」と力を込める。魂の投球でつかんだ勝利。チームの結束はより強くなった。(重光 晋太郎)

 ▼西武・辻監督(楽天・田中将について)打線はしつこくてよかったが、要所で素晴らしい球が来る。そこが凄い。

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