トヨタ自動車、13安打の猛攻で7回コールド勝ち 樺澤が3打席連続適時打で存在感発揮

[ 2022年4月6日 20:10 ]

第68回JABA静岡大会   トヨタ自動車12―1Honda鈴鹿 ( 2022年4月6日    浜松球場 )

3本の適時打を放ったトヨタ自動車・樺澤
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 トヨタ自動車が7回コールド勝ちし、決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。13安打の猛攻を見せた中、存在感を発揮したのが5番でスタメン起用された樺澤健。第1打席から3打席連続のタイムリーで、打線を勢いづけた。

 「今井が打ってくれて先制できたので、気負うことなく、ストライクが来たら全部打つつもりでした」

 1点を先制した初回はなおも1死一、二塁。花城凪都が投じた3球目を右前へ落とした。リードを5点に広げた2回2死一、二塁ではカウント3―1から右越え2点二塁打。7点優勢の4回2死一、三塁でも集中力を切らさず、中前適時打に失策が絡み2者を迎え入れた。

 入社11年目となる今シーズン。4番として2大大会制覇に貢献するなどキャリアを積み重ねてきたが、飽くなき向上心を抱き続ける。「もう1回、強い打球を打ちたい」との思いから、新たな試みとしてフリー打撃の際は1キロのマスコットバットを使用。成果は着実に現れている。

 3番の多木裕史も、4安打3打点と打ちまくった。最高の結果を残したが、自身がフォーカスしたのは初回1死一塁で8球粘った末の四球。「点数が入ってない状況で最後に見極めて四球を取れた。先制点にもつながりましたし、自分にとってもその第1打席が2打席目以降につながりました」と頷いた。

 その多木が広げた好機で、先制点を叩き出したのが新人・今井脩斗(早大)だった。一、二塁から、5球目のカットボールをとらえる左前適時打。「相手も併殺が欲しい場面。割り切って思い切りスイングしたのが良かったです」。4、5回には中前打を放ち、クリーンアップの3人で計10安打8打点。5月からの都市対抗野球東海2次予選を前に、同地区のライバルを一蹴した。

 投げては、先発した長谷部銀次が5回を3安打無失点。最速147キロのストレートを軸に、相手打線を寄せ付けなかった。「いつも通り、目の前の1人1人に集中しました。課題も残りましたが結果、無失点でしたので最低限の仕事はできたかなと思います」。今季は左の柱として期待される背番号14が、安定した投球を続けている。
 

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