巨人・吉川「つなぐ気持ちで」広島討ち逆転2ラン! 守護神・大勢が7連続セーブ 角に並ぶ球団新人最多S

[ 2022年4月6日 20:40 ]

セ・リーグ   巨人2―1広島 ( 2022年4月6日    マツダ )

<広・巨2>8回1死一塁、右越えに2点本塁打を放った吉川尚(2)はナインに迎えられる (撮影・奥 調)
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 首位の巨人は敵地での広島戦(マツダ)で吉川尚輝内野手(27)が1点を追う8回に今季1号となる2ラン。見事な逆転勝利を飾り首位をがっちりキープした。

 先発のメルセデスは2回、先頭の4番マクブルームを左飛に打ち取った後に迎えた5番・坂倉に6球目のカーブをうまく運ばれフェンス直撃の三塁打。続く会沢に初球を右前に運ばれ初安打からの連打で先制を許した。その後は3回と5回に走者を三塁に置くピンチを背負うも無失点で切り抜け、7回を105球1失点と先発の役割を果たし味方の援護を待った。

 打線は相手先発・床田を攻めあぐね、3回に小林誠司がチーム初安打となる中前打を打つも6回まで小林の1安打だけと、巨人戦通算3勝3敗の左腕に対して攻略の糸口をつかめずスコアボードにゼロを並べた。

 しかし流れが変わったのは7回。先頭の岡本和が三振に倒れた後に中田がチーム2本目となる左前打で出塁。すると続く丸が右中間を破るこの日初めての連打。中田は一塁から一気に三塁を駆け抜けホームにヘッドスライディングを試みた。相手返球も良く際どいクロスプレーとなったが、判定はアウト。ベンチから原監督がすぐに飛び出しリプレー検証を要求。しかし判定は覆らず同点に追いつくことはできなかったが、沈黙していたベンチのナインに火がついた。

 そして迎えた8回。ついに沈黙を破った。マウンドは3安打に抑えられていた広島先発の床田から中崎に交代。小林に代わった先頭・松原が左飛に倒れた後、メルセデスの代打で打席に立った大城が右前打で出塁。続く吉川が中崎の2球目スライダーを完璧に捉えた。今季1号となる逆転2ランが右翼席に飛び込むと吉川は右腕を突き上げベースを一周。歓喜に沸く巨人ベンチの手荒い祝福を笑顔で駆け抜けた。試合後、吉川は「つなぐ気持ちで。何とかつなぐ気持ちで」と語り、気持ちで打った千金弾となった。

 最後はルーキー守護神・大勢が1点を守り切り、大きな逆転勝利。試合をつくった先発のメルセデスは3月30日のヤクルト戦に続き今季2勝目を挙げた。大勢は角三男(当時、盈男)が持つ球団新人最多セーブに並んだ。

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