興国 9回執念同点も46年ぶりの甲子園あと一歩…元ロッテ喜多監督「このチームの野球貫いた」

[ 2021年8月2日 05:30 ]

全国高校野球選手権大阪大会決勝   興国3ー4大阪桐蔭 ( 2021年8月1日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<大阪桐蔭・興国>大阪桐蔭に敗れ、肩を落として整列する興国ナイン(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 同点で迎えた9回2死三塁の守り。3番・池田陵真を迎え、興国ベンチから伝令の山本珠璃がマウンドに向かった。敬遠、満塁策も考えられた中で伝えた指示は「勝負」。再開後、大江遼也が投じた初球のスライダーを左前に運ばれ、75年以来46年ぶりの甲子園の夢は打ち砕かれた。

 元ロッテ外野手の喜多隆志監督は「勝負を考えれば満塁策もあったが、引くのはやめよう、攻めていこうと言い続けてここまできた。このチームの野球を貫いた」と説明した。

 攻めの姿勢を貫いて王者を追い詰めた。2点劣勢の9回2死一、二塁から大森隼の右前打で1点差とし、さらに一、三塁から渡部颯がしぶとく中前に運んで同点に追いついた。球場が、大きな拍手と歓声に包まれた。

 昨年の秋季大会準々決勝では大阪桐蔭に1―15で屈辱の大敗。この日から目標は「大阪桐蔭を倒して甲子園」になった。捕手で主将の山下健信は普段の練習から「こんなことでは大阪桐蔭に勝てないぞ」とナインを鼓舞し続けてきた。あと一歩届かなかったが、山下は胸を張った。

 「あの負けからチームは変わった。部員118人が一丸となってやってきた。最後は力不足。勝負したことに悔いはない」

 熱い思いは後輩に受け継がれる。指揮官は「また1からチームをつくり大阪桐蔭を倒して甲子園に行きたい」とリベンジを誓った。(中澤 智晴)

続きを表示

「始球式」特集記事

「中田翔」特集記事

2021年8月2日のニュース