関東第一・市川 自己最速152キロ!1失点完投12KでV王手

[ 2021年8月2日 05:30 ]

全国高校野球選手権東東京大会準決勝   関東第一4―1修徳 ( 2021年8月1日    東京D )

<関東第一・修徳>試合後、関東一・市川は修徳・床枝と笑顔で握手(撮影・篠原岳夫)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は1日、3大会で4試合が行われた。東東京大会準決勝では関東第一が修徳を4―1で下し、2大会連続(中止の102回大会を挟む)の甲子園出場に王手。今秋ドラフト候補の市川祐(たすく)投手(3年)が自己最速の152キロを計測して12三振を奪い、1失点で完投した。2日は東西東京大会で決勝が行われ、全49代表校が出そろう。

 底知れない成長スピード。東京ドームをいきなりどよめかせたのは初回、先頭打者を遊ゴロに打ち取った4球目だった。市川は自己最速を6キロも上回る152キロを計測した。

 「初回から真っすぐで飛ばした。ドームは初めてだけど、切れもスピードもあったと思う」。1メートル84の大型右腕は自慢の直球を主体に3安打で1失点完投。120球を投げ抜き、12三振を奪う力投で修徳のドラフト候補右腕・床枝魁斗(3年)に投げ勝った。

 原点回帰のダンベル特訓がスピードアップの源だ。5月中旬の春季関東大会以降、3キロのダンベルを右手親指と人さし指、中指で握り、落として拾う動作を繰り返した。週3回、指がパンパンになるまで50回は繰り返し、手首と握力を鍛えた。

 「春が終わって真っすぐの球威が足りないと思ったので、中学時代と同じ練習をやり始めました。それでスピードや回転数が上がったと思う」。努力が実る。春先の平均2000回転は6月下旬には2400回転後半へアップした。わずか2カ月でプロでもトップクラスの回転数に達し、視察した広島・尾形佳紀スカウトも「春よりスピードが出てコントロールもいい」と成長を認めた。

 登板前には東京ドームの天井を見上げた。新宿リトルシニア時代のチームメートだった竹山翼さんが一昨年、がんで死去。天国で見守る親友に勝利を約束し、力ももらっていた。「あいつの分も頑張ろうと思って。毎回、試合前には空を見るようにしています」

 2日の決勝は二松学舎大付と激突。「初戦から戦ってきたチームの分も、明日は勝ち切りたい」。1年だった2年前の夏の甲子園では優勝した履正社との準々決勝で8回に登板し、無失点に抑えた。当時の背番号は11。今夏は1を背負う絶対的なエースが東東京の最終決戦を制し、再び聖地に乗り込む。(伊藤 幸男)

 ◇市川 祐(いちかわ・たすく)2003年(平15)8月23日生まれ、東京都新宿区出身の17歳。四谷小4年から四谷フェニックスで野球を始める。新宿四谷中では新宿リトルシニアでプレー。関東第一ではベンチ入りした1年夏に甲子園出場。1メートル84、84キロ。右投げ右打ち。

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