大阪桐蔭、初めての“サヨナラ夏切符” 劇打の池田「勝負しにきてくれて、うれしかった」

[ 2021年8月2日 05:30 ]

全国高校野球選手権大阪大会決勝   大阪桐蔭4ー3興国 ( 2021年8月1日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<大阪桐蔭・興国>9回、サヨナラ打を放った池田⑧を満面の笑みで迎える大阪桐蔭ナイン(撮影・坂田 高浩)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)の出場をかけた地方大会は1日、各地で行われ、大阪では大阪桐蔭が興国に4―3でサヨナラ勝ちし、3年ぶり11度目の頂点。今秋ドラフト候補の池田陵真主将がサヨナラ打を放ち、接戦に終止符を打った。

 3―3の9回1死二塁。ネクストバッターズサークルの池田は笑っていた。「回ってこい」。2番・藤原夏暉が中飛に倒れ、2死三塁。敬遠も考えられる中、初球スライダーを左前へ運んで右手を軽く上げると、歓喜のナインがなだれ込んだ。同校史上初めて、サヨナラ勝ちで3年ぶりの夏切符をつかんだ。

 「チームが苦しい時に1本出すのが自分の役割。勝負しにきてくれて、うれしかった。チームのために、勝つために1本出そうと思いました」

 チーム打撃に徹したからこそ劇的な一打は生まれた。3回無死一、二塁では今大会自身初となる犠打を初球で決め、続く花田旭の先制2点打をお膳立て。「1球で決めて流れをつくりたかった」。そして最後は、いつもチームを最優先に考えてきた男に、勝利の女神がほほ笑んだ。

 今春選抜で智弁学園に初戦敗退。入学時から春夏連覇を公言してきた池田にとっては、屈辱の出来事だった。「まだ甘さ、弱さがあったということ」と心を鬼にしてナインに厳しく接した。「日本一への意識がない人間は必要ない」。寮で同部屋の背番号17・山下来球が「寮ではバットを振っているか、プロテインを飲んでいるか、食べているか…」と証言するほどのストイックさ。自らの行動で道筋を示し結果につなげた主将に、西谷浩一監督も「このチームとして一番いい勝ち方だった」とうなずいた。

 これで夏の大阪大会決勝ではPL学園などに並ぶ戦後最長タイ6連勝。大一番であればあるほど、無類の強さを発揮する大阪王者。「甲子園は高校野球で最高の場所。日本一を獲るために最高の準備をしたい」。夏の甲子園も勝ちきってみせる。(北野 将市)

 《“2日目のカレー”松浦完投で貢献》今秋ドラフト候補で、最速150キロ左腕のエース・松浦慶斗が、公式戦では昨秋大阪大会決勝・東海大大阪仰星戦以来となる完投で優勝に貢献した。救援で7イニングを投げた準決勝からの連投をものともせず。試合前に指揮官から状態を聞かれ「2日目のカレーの方がおいしいので、ちょうどいいです」と回答し、この日最速146キロの直球にスライダーでスパイスを利かせて9三振を奪った。「甲子園の借りは甲子園でしか返せない」と本番までの1週間で熟成し、さらに華麗なる投球を披露する。

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