阪神・大山 交流戦「4番・三塁」GO流 打って守ってもう大丈夫な男 17日ぶり実戦で回復証明

[ 2021年5月23日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神3-4中日 ( 2021年5月22日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・中>6回無死一塁、大山は左前打を放つ
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 阪神・大山悠輔内野手(26)が22日、ウエスタン・リーグの中日戦に「4番・三塁」で17日ぶりの実戦に臨み、背中の張りからの回復を確認した。6回無死一塁から左前打を放ち、三塁守備でも軽快な動きを披露。25日の交流戦開幕からの合流へ不安を解消した。

 大山は喜びをかみしめるようにグラウンドに飛び出した。背中の張りから17日ぶりに実戦復帰し、3打席に立って1安打。6回終了で退くまで攻守両面で完全な回復をアピールした。

 「やっと実戦復帰できて、凄くうれしい。(1軍)復帰がまずは目標ですけど、試合に出てチームの勝利に貢献しないと意味がない。一回落ちてしまったところを、もう一回上げられるように、しっかりやりたいなと思う」

 晴れやかな表情からも充実感が伝わってきた。2回先頭で迎えた最初の打席は梅津の高め直球を捉えて惜しくも遊直。0―3の4回無死二、三塁では投ゴロに倒れ、6回1死一塁で快音を響かせた。カウント0―1からロサリオの甘い直球を左前打。一塁ベース上では笑顔も見せた。

 三塁守備でも軽快だった。5回2死一塁ではイレギュラーした堂上のゴロを瞬時に反応して捕球し、一塁へ正確に送球した。振り返れば、離脱直前の4、5日のヤクルト戦では2日連続の悪送球。背中の張りの影響があったとみられる。本来の動きを取り戻し、不安を消し去った。

 見守った平田2軍監督は「問題ないし、ブランクも全く感じさせなかった」と強調し、23日についても「それ(フル出場)に近い感じで出させたい」と方針を示した。矢野監督も交流戦開幕となる25日のロッテ戦からの合流に「うん。もちろん。普通にやれている」とうなずいた。

 不在の間はドラフト1位の後輩でもある佐藤輝が「4番・三塁」を代役。定位置をいつまでも明け渡すわけにはいかない。16年ぶりのリーグ優勝へ再スタートを切る交流戦。猛虎の再加速へ、主砲の帰還が心強い。(長谷川 凡記)

 【<大山の経過】
 ★5月5日 ヤクルト戦で背中の張りを訴え、4回守備から交代。
 ★6日 出場選手登録から抹消。故障理由はプロ5年目で初めて。
 ★7日 2軍に合流。完治最優先で別メニューで調整。
 ★15日 2軍本隊に合流し、フルメニューを消化。実戦復帰予定のウエスタン・広島戦は降雨中止。
 ★18日 シート打撃で5打席を消化。
 ★19日 実戦復帰予定だったマツゲン箕島硬式野球部とのプロアマ交流戦が降雨中止。
 ★20日 井上ヘッドコーチが1軍復帰のめどを「交流戦から」と明かす。打順は「俺は基本的に4番、あとは監督の判断」。

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