ソフトバンク・マルティネス 待望「ペイペイドーム」初勝利で首位浮上導く

[ 2021年5月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―2オリックス ( 2021年5月22日    ペイペイD )

<ソ・オ>7回無死一塁、一ゴロの吉田正と交錯するもベンチに向かってサムズップするマルティネス(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクがオリックスに快勝し首位を奪回した。ニック・マルティネス投手(30)は7回2安打無失点の好投。日本ハム時代も含めペイペイドームでは6戦目で初白星となる今季3勝目とし、9奪三振は来日4年目で最多。主砲・柳田悠岐外野手(32)が右越え先制3ランなど今季自己最多の4打点で強力に援護した。

 マルティネスは、105球目にツーシームを選択し7回1死一、二塁の危機を二ゴロ併殺で終えると、女房役の甲斐を指さし、グラブを右手で叩いて拍手した。

 昨季まで在籍した日本ハム時代は4戦で0勝3敗のペイペイドーム。前回登板の8日西武戦も7回2失点ながら敗戦投手だった。ついに挙げたペイペイドーム初白星は、移籍後の本拠地初勝利にもなった。

 無観客で静寂の単独お立ち台で「試合前からいいゲームプランができていたし甲斐のいいリードも生きた。本拠地で初勝利だったが、できればファンと分かち合いたかった。今度は一緒に味わいたい。“アザマース”(ありがとうございます)」と、力を込めた。

 7回2安打零封。申し分ない好投で、前回の日本ハム戦に続く3勝目だ。

 5回まで無安打投球。試合開始から1時間37分後の88球目、6回先頭で初安打となる右前打を浴びたが、後続を中飛と投直併殺で難なく終えた。三振も日本でプレーして4年目で来日最多の9個。「いくつ取ったのか知らない。1秒でも速くベンチに戻るようにして攻撃のリズムをつくれて良かった」。9三振のうち決め球は、チェンジアップが6球で、直球が2球、カットボールが1球。変幻自在の好投を工藤監督は絶賛した。

 「いい調整をしてくれているしいい集中。四球で崩れない、どの球種でもストライクが取れる、打ち取れる。チェンジアップが凄く良かった」

 チームは今季のオリックス戦を5勝5敗とし、首位に返り咲いた。首位のまま交流戦に臨みたい。

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2021年5月23日のニュース