手術明けのDeNA今永 281日ぶり復帰登板も5回途中6失点降板 初回先制点もらうもその裏3球で同点

[ 2021年5月23日 19:07 ]

セ・リーグ   DeNA―ヤクルト ( 2021年5月23日    神宮 )

<ヤ・D(12)>先発する今永 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 左肩手術で戦列を離れていたDeNAのエース左腕・今永昇太投手(27)が23日のヤクルト戦(神宮)で昨年8月15日のヤクルト戦(横浜)以来281日ぶりとなる復帰戦に臨み、先制してもらった直後の初回にいきなり3点を失って逆転を許すなど4回1/3を7安打6失点で降板。288日ぶりの勝利をつかむことはできなかった。

 今永は当初先発が予定されていた20日の中日戦(横浜)が雨天中止となり、仕切り直しの一戦。エースの復帰戦で味方打線は初回にオースティンの中前適時打で1点先制するなど、援護した。

 だが、その裏、1番・塩見に初球の143キロ直球を左前打されると、続く2番・中村には2球目の143キロ直球を右翼への適時二塁打とされ、わずか3球で1―1の同点。さらに3番・山田をストレートの四球で歩かせた後、主砲の村上にも連続四球を与えて無死満塁とピンチを広げた。5番・オスナはチェンジアップで空振り三振に仕留めたものの、続く6番・青木の遊ゴロ併殺崩れの間に2点目を失って勝ち越され、なおも続いた2死一、三塁で7番・サンタナに145キロ直球を二塁打され、この回3失点目。8番・西浦を申告敬遠した2死満塁は相手先発投手の9番・スアレスを遊ゴロに仕留めてチェンジとなったが、初回から打者9人に28球を投げ3安打3失点と苦しい立ち上がりとなった。

 2回は3者凡退に抑えた今永だったが、3回には1死からオスナに142キロ直球をライナーで左翼スタンドに叩き込まれて4失点目。4回は3者凡退に打ち取るも、この回までで早くも82球。その裏、先頭打者としてそのまま打席に入り続投となったが、5回は先頭・中村に143キロ直球を右中間二塁打されると、続く山田に17打席ぶり安打となる左越え適時打(山田は二塁走塁死)を許して5失点目。さらに続く村上にチェンジアップを右中間スタンド中段へ運ばれる13号ソロとされて6失点目を喫すると、ここで降板となった。

 今永の投球内容は4回1/3で打者22人に対して93球を投げ、7安打6失点。6三振を奪い、与えた四球は3つだった。

 2019年、20年と2年連続で開幕投手を務めた今永は昨年8月に左肩の違和感を訴えてチームを離脱。同年10月に手術を受けた。前回登板した昨年8月15日は打線が小川泰弘投手(ヤクルト)にノーヒットノーラン達成を許して敗れており、勝てば6回途中2失点でシーズン5勝目を挙げた昨年8月8日のヤクルト戦(神宮)以来288日ぶりとなるところだったが、侍ジャパンの稲葉監督も視察した中での復帰戦で白星をつかむことはできなかった。
 

続きを表示

2021年5月23日のニュース