巨人“マルオカ神話弾”で首位・虎に4差接近!アベック出れば11連勝 離脱・坂本の分まで

[ 2021年5月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―4中日 ( 2021年5月22日    バンテリンD )

<中・巨>3回1死一、二塁、右中間3ランを放った岡本和(左)を迎える丸(右)ら巨人ナイン(撮影・椎名 航)
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 坂本不在でも俺たちがいる――。巨人・丸佳浩外野手(32)が22日、中日戦の2回に先制の4号ソロ。3回には岡本和真内野手(24)がリーグトップに並ぶ12号3ランを放った。「マルオカ弾」が飛び出した試合は3年越しの11連勝と、不敗神話が継続中だ。敵地での連勝も9に伸ばし、この日試合がなかった首位・阪神とのゲーム差を4に縮めた。

 見事な一発に、離脱中の主将も安心したはずだ。2回、丸がロドリゲスの154キロ直球を捉え、逆方向の左翼席中段まで運んだ。

 「追い込まれながらも、強いスイングができた。最高の結果となって良かった」

 有言実行だ。9日のヤクルト戦で坂本が右手親指を骨折。その試合後、丸は「すまない」と連絡をもらっていた。責任を背負うチームリーダーに「(岡本)和真と引っ張っていくんで、心配しないでください」と決意を込めて返信した。その言葉通りの一発に、岡本和も3回に12号3ランで続いた。「マルオカ」で打線をけん引。通算13度目のアベック弾で勝利に導いた。

 「僕はこのままだと(坂本を)心配させてしまう感じなので。リハビリ期間中、もうちょっと安心してもらえるように」と話すように、まだ本来の打撃ではない。試合前時点で打率・245。14日の阪神戦では移籍後初めて代打を送られた。

 いずれも27本塁打した19、20年には、それぞれ9本、8本の逆方向アーチ。今季24安打目で初の逆方向への長打は、間違いなく復調の兆しを示すものだ。それも広いバンテリンドームの左翼席中段へ。この球場では通算9本目だが、「ナゴヤドームで向こうに入ったのは初めて。いいスイングができた」と好感触を口にした。

 この日は定位置の3番から打順を下げ、6番で出場。前日は4打数無安打だったが「使ってもらってるのを意気に感じて、何とか貢献したいと思っていた」と息をついた。起用に応える一打に原監督も「形は凄く良かったように見えた」と表情を緩めた。「僕の中でもある程度、しっかりとした方向性というのは見えてきている」と丸。今季の4本中、3本が岡本和とともに放ったもの。2人が打って、背番号6の穴を埋める。(小野寺 大)

 ▼巨人・岡本和(3回に右中間12号3ラン。最近5試合で4本塁打)チャンスだったので何とかしようと。本塁打になってよかった。試合数も重ねて徐々に自分のスイングができているかなと思う。

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