マエケン 5回3失点粘投 股関節「張り」で降板も「しっかり治療すれば大丈夫」

[ 2021年5月23日 09:36 ]

インディアンズ戦に先発した前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(33)は22日(日本時間23日)、クリーブランドでのインディアンズ戦で今季9度目の先発登板。前回16日、5失点(自責3)だったアスレチックス戦で、股関節の張りを訴え、ロコ・バルデリ監督は登板を一度飛ばす可能性に言及していたが、中5日で通常通りに登板した。

 初回2死から、3番ラミレスに死球を与えた後、4番レイエスに90マイル(約144・8キロ)の直球をセンター右に2点本塁打とされた。2回も2死から8番ロサリオに真ん中に入ったスライダーを左翼線二塁打、9番ヘッジズに5球ファールで粘られた後、2―2から82マイル(約131・9キロ)の外角低めスライダーを右前適時打とされ、序盤で3点を奪われた。

 しかしその後は立ち直り、3、4、5回は無失点とした。前田は6回裏も投げる予定だったが、6回表の味方の攻撃中に患部が固くなる感じがあったため、それを投手コーチに報告したところ、急きょ降板と決まった。球数は73球、勝ち負けはつかなかった。

 この日は直球の最速が90・6マイル(約145・8キロ)で、90マイル以上が3球と速い球が少なかった。一方で5回3安打1四球、変化球が冴え毎回の6奪三振、途中から8者連続で打ち取るなど、復調の兆しも見せていた。試合は3―5でツインズが敗れた。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――5回で降板した理由は。
 「少し張りを感じた。まだ100%じゃない中での登板で、球数を投げていくうちに張りが出てきたので、それをコーチに伝えた。でも前回に比べたら張りは強くない。しっかり治療すれば大丈夫」

 ――今後どうする。
 「治療はトレーナーに任せるが、少しの張りなら試合の中で工夫して投げることができる。痛みを感じない投げ方を探す。もしかしたらいつもと違うフォームになるかもしれない」

 ――過去にもあったそうだが。
 「こういうことはたまにある。もちろん気をつけてはいるんですけど、前の試合では試合中にいきなり感じた」

 ――今日はいつ痛みがひどくなったのか。
 「急に痛みだしたのではなく、ちょっとイニング(6回表)の攻撃が長くて、動かない時間が長くなると、固くなる感じがあった。投げるつもりだったんですけど、それをピッチングコーチに伝えたら、無理はしなくていいよということで」

 ――監督がチェンジアップが良かったと話していた。
 「今日はベストの状態ではなかった。直球のスピードも出なかったし、たしかにその中で、チェンジアップは良い感覚のものもあった」

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