ENEOS・度会隆輝内野手 横浜高で2度甲子園出場“強心臓”の高卒新人

[ 2021年3月6日 05:30 ]

8日開幕 スポニチ大会注目の新戦力(上)

スポニチ大会へ向けて意気込んだENEOSの度会
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 社会人野球開幕戦の「第75回JABA東京スポニチ大会」が、8日に開幕する。新人選手にとってはデビューの舞台。チームに新風を送り込む3選手を紹介する。第1回はENEOSの度会隆輝内野手(18)。 

 社会人野球の名門に身を置いても、動じることはない。ENEOSの高卒新人・度会について、大久保秀昭監督は「度胸というか、本当に堂々としている。あれだけバットを振れるし積極的だし、オープン戦で使っても周りの選手から“何で?”と文句が出ないレベル」と期待を寄せる。

 父はヤクルトで活躍した度会博文氏(現スカウト)。兄・基輝さんは中央学院大でプレーする野球一家で育った。「自分だけ社会人の経験ができるのはうれしい。父も兄もやっていないので。(スポニチ大会は)社会人になって初めての大会なので、凄く気合が入っています」と力を込めた。

 横浜高で2度の甲子園出場。プロ志望届を提出も、昨秋のドラフトでは指名されなかった。今年2月にチームに合流すると、オープン戦では途中出場で安打を量産。今大会ではスタメン出場の可能性も出てきた。冬場はウエートトレーニングなどで体重は2キロ増の83キロに。持ち味でもある逆方向への長打も放つなど、アピールを続けている。金属から木製に変わったバットも「もう慣れました。金属よりもやりやすい」と自信を見せた。

 「甘い気持ちでやることはない。レベルの高いところでできるのは、自分にはプラスしかない。一日一日を無駄にせずに、3年後にドラフト1位でプロに行けるようにやっていく」と度会。夢は父と同じ舞台に立つこと。社会人野球の幕開けとなる大会から、大暴れする。(川島 毅洋)
   ◆度会 隆輝(わたらい・りゅうき)2002年(平14)10月4日生まれ、千葉県出身の18歳。小1から野球を始める。中学時代は佐倉シニアでプレーしU―15日本代表。横浜では1年春からベンチ入りし、1年夏、2年春に甲子園出場。1メートル83、83キロ。右投げ左打ち。

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2021年3月6日のニュース