球界に忍び寄るコロナの影 オリ安達がPCR検査で陽性判定 チームもOP戦のメンバー変更など大混乱

[ 2021年3月6日 05:30 ]

オープン戦   オリックス1ー5DeNA ( 2021年3月5日    横浜スタジアム )

<D・オ>試合前、円陣を組むオリックスナイン(撮影・島崎忠彦)
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 開幕まで3週間を切り、プロ野球に再び新型コロナウイルスの影が忍び寄ってきた。オリックスは5日、安達了一内野手(33)が新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で陽性判定されたと発表。球団によると、安達は4日に横浜入りし、この日の朝に37度2分の発熱など体調不良を訴え、横浜市内の病院を受診し感染が判明。保健所の指示で、チーム宿舎とは別のホテルで隔離療養している。

 安達は2月25日の球団の定期検査では陰性で、京セラドームで行われた3月2、3日のロッテとのオープン戦に出場。試合出場と移動を除き外出や会食はなかったという。対応した森川秀樹球団本部長は「遠征先での外食は禁止するなどしており、予防対策の徹底を継続していきます」と感染対策の強化を示唆した。

 安達は難病指定の「潰瘍性大腸炎」を抱えているだけに、今後は慎重な対応が必要。3月26日の開幕が微妙な状況になったことは否定できない。中嶋監督も「今いるメンバーで、やるしかないので」と心配そうに話した。

 保健所の調査で濃厚接触者はいなかったが、球団は慎重を期し5日のDeNA戦(横浜)で先発予定だったT―岡田と太田を急きょ登録メンバーから外し、ホテルでの自室待機を指示。太田は3日の試合でロッカーが隣だったこと、T―岡田は2日に安達と個人練習していた。

 試合後に選手やスタッフら関係者がPCR検査を受診。今後については検査結果を見てから判断する。(湯澤 涼)

 【1月以降のプロ野球、新型コロナ感染者】

 1月2日、育成新人の斉藤(日)が入寮前の検査で陽性判定。4日の石川(ロ)、6日の岩田稔(神)は鼻水の症状から感染が判明している。27日には中日・立石野手総合コーチがキャンプ直前の検査で判明。キャンプ期間中にはヒギンス(オ)が舞洲で練習中の2月7日、定期検査で陽性が判明した。来日前の助っ人のケースではドミニカ共和国で1月5日フランスア(広)、11日メヒア(広)、3月4日デラロサ(D)の3人。いずれも無症状か軽度の症状で重症者はいない。

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2021年3月6日のニュース