東日本大震災から10年 楽天・銀次「東北人」として「節目」自問自答の日々

[ 2021年3月6日 05:30 ]

10年の節目について語る楽天・銀次
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 月日の流れるのは早い。「あれから10年なんだなと。年取りましたよ」。岩手県出身の銀次はそう言いながら、人懐っこく笑った。

 11年は6年目の23歳。まだ1軍に定着していなかったが、人生の転機になった。「震災があったから、もっと野球を頑張らなければいけないと思った」。被災地球団の一員として何ができるのか。今も自問自答している。

 「野球人」であると同時に「東北人」でもある。3児のパパとなり、家族で津波被害の大きかった場所を訪れることもある。「子供たちにも“ここに津波が来たんだよ”ということを伝えている。まだ分からないだろうけど、今はそれでいい。東北に生まれた人間として知っておかなければいけないことだから」と強調する。

 震災時に在籍していた現役選手はわずかになった。辛島、塩見、そして8年ぶりに復帰した田中将。銀次は「10年は節目。きっと、将大もそういう思いがあって戻ってきてくれたんじゃないかな。やっぱりうれしいですよね」と感慨ひとしおだ。

 もう一度優勝して、東北を笑顔にしたい。いや、何度も。「3・11」を思い出すと、勝利への執念がこみ上げてくる。「秋にはコロナが落ち着いて、満員のお客さんと一緒に笑い合えたら最高ですね」。苦境を乗り越えた先には必ず喜びがある。経験したからこそ、そう断言できる。

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