DeNA・牧、オープン戦初戦初打席初球打ちで初安打!オリックス・由伸から快音で開幕一塁先発へ前進

[ 2021年3月6日 05:30 ]

オープン戦   DeNA5―1オリックス ( 2021年3月5日    横浜スタジアム )

<D・オ>初回2死、中前打を放つ牧(撮影・島崎忠彦)
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 ルーキーが初々しく初球を振り抜いた。DeNAのドラフト2位・牧(中大)が、オープン戦初戦だった本拠地でのオリックス戦で、初打席初安打をマークした。

 「本拠地で初打席の初球から打ててよかった。いい投手で同級生(同学年)でもあり意識したが、打つことができた」

 相手先発はプロ5年目で初の開幕投手に決まっている山本。自身は新人だが同じ98年生まれだ。初回2死。外角151キロのカットボールを中前へ。三浦監督も「よーいドンであれだけ振る。それが牧のいいところ」と初安打を称えた。

 「3番・一塁」でのフル出場は、開幕スタメンへのテストでもあった。18、19年の本塁打王・ソトら、コロナ下で外国人選手の合流は不透明。本来は二塁手だが、チームは牧の一塁適性を見極めている。4回、吉田正の平凡な一ゴロで、カバーに入った京山と呼吸が合わず内野安打にする場面もあったが、試合終了までグラウンドに立たせて動きを見た。

 入団後に考えていた登場曲もこの日、披露した。漫画「スラムダンク」の登場人物「牧紳一」を意識してアニメ版のエンディング曲、WANDSの「世界が終るまでは…」を使用。キャンプ初の紅白戦でも、初打席で初本塁打したルーキーが、本拠地の3545人のファンへ名刺代わりの一打だった。

 最終回は山足の遊ゴロでウイニングボールをつかみ、オープン戦初勝利の三浦新監督に手渡した。「オープン戦だから気にしない。逆に誰も(ボールは)いらないでしょう」。指揮官はそう言ってボールはベンチに置いたが、牧の存在感には満足そうだった。(大木 穂高)

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2021年3月6日のニュース