智弁学園・前川 狙うは甲子園のバックスクリーン! 阪神入団の村上先輩に続くぞ

[ 2021年1月30日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会出場校発表

<センバツ出場校 発表> ダッシュする智弁学園・前川右京 (撮影・平嶋 理子)                                              
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 16年以来、5年ぶりの頂点を狙う智弁学園を引っ張るのが前川右京(2年)だ。今秋ドラフト候補が目標の一つに掲げたのが聖地でのバックスクリーン弾。粉雪が舞う中、高校通算30本塁打を誇る左の大砲が決意を示した。

 「目標は日本一です。そのスタートラインに立った。ここからが勝負です」

 大願成就に主砲のフル回転は欠かせない。モデルになるのは初優勝に輝いた16年の選抜だ。当時のエース村上頌樹(現阪神)は全5試合完投。決勝戦では決勝打を放った。前川は「村上さんのように自分は打撃で勝利を引き寄せたい」と言葉に力を込めた。最低ノルマの1日1200スイングで鍛錬を重ねている。

 先輩にあたる巨人・岡本をほうふつとさせるスケールの大きさが魅力だ。小坂将商監督(43)は「飛ばす能力は一緒くらい」とその力を認める。だからこそ「甲子園のバックスクリーンへ放り込め」と指令を下した。指揮官が「選手の力は16年の時よりも上」と断言する昨秋の近畿王者。その中心に前川がいる。(吉仲 博幸)

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