京都国際 春夏通じて初出場 校歌は韓国語、山口主将「甲子園で歌います」

[ 2021年1月30日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会出場校発表

<京都国際・練習> グラウンドをランニングで周回する京都国際ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 待ちに待った朗報が京都国際ナインに届いた。春夏通じて初の甲子園。主将の山口吟太(2年)は「行くからには全国制覇したい」と言葉に力を込めた。

 1999年に創部し、京都韓国学園として同年夏の京都大会に外国人学校として初出場。08年就任の小牧憲継監督(37)のもと、着実に力を付けてきた。チームの命運を握るのは森下瑠大と平野順大の1年生。昨秋公式戦は全9試合を2人で投げ抜き、打っても、ともに打率4割超えを記録した。137キロ左腕の森下は「二刀流が自分のウリ」と胸を張り、同じく137キロ右腕の平野は「負けたくない思いはある」といい意味でのライバル心を口にした。

 校歌は韓国語。18年には変更の可能性を含め全校生徒らに聞き取りをしたが、朴慶洙(パクキョンス)校長は「生徒は“今のままが好き”ということだった」と意思を尊重した。例年なら3月のオリエンテーションで校歌を覚えるが、コロナ下でマスターしていない選手もいる。「甲子園で歌います」と主将の山口はきっぱり。野球だけでなく、校歌の歌唱力アップも仕上げに入る。 (桜井 克也)

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