中京大中京 151キロ右腕・畔柳「球速より勝てる投手」 高橋宏からエース受け継ぎ冷静に所信表明

[ 2021年1月30日 05:30 ]

センバツ出場を決め、オンライン会見に臨む畔柳享丞投手(代表撮影)
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会は29日、初めてオンラインで開催された。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で中止となり「令和初」の開催となる。最速152キロを誇り大会No・1投手の呼び声高い市和歌山の小園健太(2年)を筆頭に中京大中京の151キロ右腕・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ、2年)、ともに150キロを超える大阪桐蔭の松浦慶斗と関戸康介(いずれも2年)の150キロカルテットが令和の初代王者を狙う。組み合わせ抽選会は2月23日に行われる。

 エースの自覚がにじみ出た。中日にドラフト1位で入団した高橋宏からエースナンバーを受け継いだ中京大中京の畔柳は冷静に所信表明した。

 「スピードをよく言われるが、勝てる投手を目指している。0点で抑えて、全員で立てた日本一という目標を達成したい」

 昨年8月の甲子園交流試合ではメンバーから外れたが、昨秋の愛知大会で自己最速を更新。公式戦10試合で49回2/3を投げ防御率0.72。球速と勝利の二兎(にと)を追える投手として選抜に導いた。

 フォアザチームの姿勢を貫く中、ライバルの名前が出ると本音が漏れた。市和歌山・小園について問われると「中学の全国大会では負けたので、絶対投げ勝って優勝したい」と言い切った。

 高橋源一郎監督(41)も「勝てる投球をしてもらいたいが、本来の力を出せばスピードも出る」と太鼓判を押す。

 「真っすぐのキレが一番の売り。分かっていても打たれないストレートを目標にやっている」。自身初めて踏む甲子園のマウンド。期待に応える剛球を携え頂点へ駆け上がる。 (康本 園子)

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2021年1月30日のニュース