東海大相模、センバツ滑り込み!最速142キロ左腕・石田「ホッとした気持ちが一番」

[ 2021年1月30日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会出場校発表

センバツ出場が決まり笑顔で帽子を飛ばすエース・石田(前列中央)ら東海大相模ナイン(撮影・久冨木 修)
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 前日は雪が舞った相模原市のグラウンドに光が差し込んだ。関東・東京の最後の6枠目に滑り込んだのは東海大相模。昨秋の関東大会で8強止まりだったが、東京大会準優勝の日大三に競り勝った。

 2年連続12度目の出場となる吉報を聞いた門馬敬治監督は「本当にうれしい。すぐに連絡が来ると思ったが、来なかったので何度も何度も(長谷川将也)部長に問いかけた」と胸をなで下ろし「行きたかった場所と改めて感じた。秋が終わってからの3カ月と今日の1日が長く感じた。その分だけ、うれしさがある」と続けた。

 関東を代表する1メートル83の大型左腕が甲子園に戻ってくる。今秋のドラフト候補に挙がる最速142キロ左腕のエース石田隼都(2年)は3度目の甲子園。ただ、昨年のセンバツはコロナ禍で中止となり、夏の交流試合での出場だっただけに「ホッとした気持ちが一番。甲子園は特別な場所」と言った。

 エースは昨秋、センバツ出場が懸かった関東大会準々決勝の東海大甲府戦に先発。8回まで無失点に封じる快投を続けたものの、1―0の9回裏1死一、二塁から2点打を浴び、逆転サヨナラ負けを喫した。「詰めの甘さを実感した。この冬は練習でも最後の一本までやりきることを意識してきた」。悔しさを成長の糧とし、投球フォームは9回を投げきれるように脱力したフォームに改良した。

 「全試合に投げて無失点でチームに貢献したい」。無念の関東大会から年が明けて、舞い込んだ吉報。エースは大舞台で1点も許さない。(柳内 遼平)

 【門馬監督次男・功「自分たちで日本一」】門馬監督の次男で主に5番を打つ内野手の功(こう=2年)も昨夏の大阪桐蔭との甲子園交流試合を経験。代打で遊ゴロに倒れ、チームも2―4で敗れただけに「甲子園の打席に立たせてもらったが、負けた悔しさがある。自分たちの代で日本一を獲りたい」と雪辱を期した。今冬は1日最低500スイングをノルマに振り込んだ。父を日本一の監督にするため持ち味の勝負強い打撃を聖地で披露する。

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