天理・達 聖地での150キロ到達に意欲 昨年死去の橋本総監督に“弔い星”を

[ 2021年1月30日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会出場校発表

<選抜決定>選抜出場が決まり活躍を誓う天理・達孝太(撮影・後藤 正志)
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 夢舞台で150キロ到「達」だ。近畿最後の6校目に滑り込んだ天理のエース達孝太(2年)は、甲子園での大台マークに意欲を示した。今秋ドラフト候補に挙がる本格派右腕は「素直にうれしい」と頬を緩めた後、「自分の中では150という数字を、この春、達成できればいいと思っています」と言葉に力を込めた。

 確かな手応えと根拠がある。高校入学時は1メートル91、78キロ。当時の最速も「130キロくらい」だったが、トレーニングなどに励んだ結果、1メートル93、88キロの体格を手に入れ、最速も昨秋時点で146キロまで伸びた。さらに冬場は下半身強化に取り組みスケールアップ。背筋力190キロを誇るなど、もともと身体能力も抜群で150キロは秒読み段階に入った。

 磨きをかけた直球を武器に“弔い星”をささげたい人がいる。昨年10月に死去した橋本武徳総監督だ。「春の甲子園で優勝して、恩返しできたら」。故人の教え子である中村良二監督(52)も「目標はまず1勝。墓前にご報告に行かせていただきたい」と前を向いた。 (惟任 貴信)

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2021年1月30日のニュース