レッズ秋山 メジャー1年目、ダルビッシュからの安打が分岐点だった…今季の目標は3割

[ 2021年1月30日 17:08 ]

レッズ・秋山翔吾(AP)
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 レッズの秋山翔吾外野手(32)30日放送のTBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に出演。メジャー1年目となった昨季を振り返った。

 西武時代は首位打者1回、最多安打4回を獲得し、メジャー1年目となった昨季はコロナの影響で開幕が7月下旬となった中、7月は6試合で打率・267、8月は24試合で打率・189と苦しんだが、9月は17試合で・303でシーズン通算打率・245とし、今季への期待が高まった。守備ではゴールドグラプ賞のナ・リーグ左翼手部門でファイナリストとなるなど高い評価を集めている。

 ナイツの塙宣之(42)から「最後少し手応えがあった?」と聞かれると、秋山は「これ以上、下がないなという数字。ひどかったんで、これは何か変えなきゃいけないなって思いがあった。それがいい方向にいった。開き直りというか」と語った。

 具体的には「打ち方を変えて、とかタイミングがとかあったが、これができなきゃ、あと2年はダメだなというくらいの決意があった」と試行錯誤を繰り返したという。塙からコロナの影響を問われると「コロナの問題は僕一人の問題じゃないんで。僕だけそうとは思っていない」と話した。メジャーのレベルは想定外だったのかとの問いには「球の強さ、速さというところは、すごく印象的だった。155キロくらい投げる投手は日本でも増えているが、動きの量、ピッチャーのモーション、(日本だと)時間をかけて投げるのに対し、アメリカ人はその6割くらいの動きで投げてる感覚。時間が短くて誤差がある。慣れるのに時間がかかったのではなく、僕が対応しきれなかった」と分析した。

 分岐点に挙げたのは、8月29日(日本時間30日)のカブス戦でダルビッシュ有投手(34)から放った安打。ダルビッシュからは日米を通じての初安打となり、「大体あの辺で、スパッと区切らなきゃいけないなという感じだった。(対戦は)大きかった。打ったのもそうだが、対戦前に、“このまま打席に立つのは失礼だな”と準備したというのもあった。何とかしないとと思って」としみじみと語った。

 怒とうの一年は疲れたかと聞かれると「そんなことない。試合数は少ないし、移動も中地区だけで飛行機で1時間半、2時間くらいの移動だった。僕は日本の時のようにフルでずっと出られなかったんで」と話し「今年は疲れたな、やり切ったなと思えるシーズンにしたい」と意気込んだ。

 今季の目標に関しては「野手としては3割打ちたい。日本人として持っておきたい」と言い切った。塙からは9月の打率だった「3割3厘」をリクエストされ、「それぐらいの意気込みでやりたい」と答えた。さらに塙が「首位打者も取ってもらいたい。あと、ホームラン王も!」とぶち上げると、「本当に僕の試合見てます?そんなわけないと思うんすけど」と苦笑いだった。

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2021年1月30日のニュース