福岡大大濠　4年ぶり5度目のセンバツ　エース・毛利、前回の8強超えへ燃える

4年ぶり5回目のセンバツ出場が決まった福岡大大濠のエース・毛利（前列左から2人目）はナインと力強くガッツポーズ
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　第93回選抜高校野球大会（3月19日から13日間、甲子園）の選考委員会が29日に開かれ、昨秋の九州大会で準優勝した福岡大大濠が4年ぶり5度目の出場を決めた。

　2年生左腕・毛利は夢の甲子園出場に武者震いした。「偉大な先輩たちがつけた背番号1で甲子園に出られるのはうれしい。それに恥じないピッチングをしたい」。目標とする先輩エースで真っ先に挙げたのは17年春の甲子園で活躍した三浦銀二（法大）だ。延長15回再試合を含めて3試合完投し、ベスト8入りに貢献した。毛利自身は昨秋の九州大会1、2回戦で連続完投も合計314球と球数の多さがたたり、準決勝と決勝は登板がなかった。「3ボールが多すぎて悔しい思いをした。体の使い方を意識して制球力を磨いてきた。センバツでは球数を少なくして、三浦さんのようにひとりで投げきりたい」と目を輝かせた。

　1学年上でオリックスにドラフト1位入団した山下舜平大からはエースの心得を託された。「（昨秋の）九州大会前に“おまえがしっかり投げてチームを甲子園に連れて行け”と言われた」。エースはチームを勝たせることが役目。そんな覚悟を教えてくれた山下とは年明けの1月6日までともに練習。「山下さんの激励に応えられてホッとしています」と表情を緩めた。

　冬場は最速140キロの直球の球威アップに取り組み「切れが良くなって球速はもっと上がっている手応えがある」と胸を張る。チームは九州大会決勝で4安打1得点に抑えられ準優勝に終わっただけに打撃力アップにも懸命。投打のレベルアップに取り組むチームの目標を「まずは17年の8強超え。そのあとは全国制覇」と毛利。その夢は自らの左腕でかなえる。