ソフトバンク・高橋純 肉体強化へ決意「50試合投げたい」

[ 2021年1月30日 05:30 ]

ノックを受け送球する高橋純

 ソフトバンクの高橋純平投手(23)が29日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを行い、今季のテーマに「肉体強化で50試合登板」を掲げた。昨季は右肩の故障のため1軍登板がなかった右腕は自ら「崖っ縁」と位置づける今季の巻き返しに必死。年明けには埼玉県内の施設で筋力トレーニングに取り組み、ケガに負けない肉体強化に励んだ。

 筑後ファーム施設での自主トレで、ランニングやキャッチボールなどをして汗を流した高橋純。昨季、不本意な成績に終わった右腕が「崖っ縁」のシーズンへ向けての決意を語った。

 「50試合投げたい。昨年はケガで一試合も投げられなくて、ウエートに対する意識が変わった。肩、肘、左ハムストリングを中心に鍛え、スクワットやベンチプレスも新たに取り入れ、体に安定感が出てきた」

 強い危機感を抱いている。15年ドラフトで3球団が1位競合した末に入団。18年に26試合、19には45試合に登板して防御率2・65と頭角を現したが、昨年は右肩の炎症などに苦しみ1軍登板はなかった。「1軍で投げていなくてもチームが成り立っている状況は、悔しがらないといけないし、焦りもある。相当、崖っ縁。何年もしくじっていると野球選手をやめないといけなくなる」。このオフは年明け4日から12日まで埼玉県で専属トレーナーと徹底したウエートトレーニングに取り組んだ。「肩、肘に違和感はない。ブルペンにも5回入れている」と巻き返しの準備は整った。

 励みができた。この日は母校・県岐阜商が今春センバツ出場を決めて「圧倒的に僕らの時より強いと思う。高いレベルで高校野球を楽しんで欲しい」とエールを送った。自身は15年春の甲子園で大会No・1右腕と注目されてベスト8入り。当時を超える成績を期待し、自分も負けられないと力をもらった。

 キャンプは若手主体となるB組でのスタートだが、はい上がる準備はできている。「開幕1軍で投げるために甘えは見せない」と覚悟を決めてキャンプに臨む。

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2021年1月30日のニュース