広島・ケムナが待望プロ初勝利「先頭が出た時は正直マジか…と」併殺に打ち取り「ヨッシャー!って」

[ 2020年11月5日 22:30 ]

セ・リーグ   広島5―4巨人 ( 2020年11月5日    マツダ )

<広・巨>プロ初勝利のケムナはウイニングボールを手に佐々岡監督(右)と記念写真に納まる (撮影・奥 調)
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 広島の3年目右腕・ケムナ誠投手(25)が巨人との今季最終戦(マツダ)で待望のプロ初勝利をマークした。

 4―4で迎えた延長10回に7番手として登板。先頭・重信に左前打されたものの、続く代打・若林を遊ゴロ併殺打に打ち取り、炭谷も遊ゴロに仕留めて12球で王者・巨人斬り。その裏、松山の中前適時打で今季チーム2度目のサヨナラ勝ちが決まり、勝利投手の座が転がり込んだ。

 試合後、松山とともにお立ち台に上がったケムナは通算41試合目のマウンドでつかんだプロ初勝利の感想を聞かれ「うれしいです」と噛み締めるように一言。「先頭が出た時は正直マジか…と思ったんですけど、その後、併殺打に打ち取ることができたので良かったです」とうれしそうに笑みを浮かべた。一走・重信で、打席には若林。相手が色々なことを仕掛けてくる可能性があった場面を振り返り「なるべく走られたくなかったので、必死にファーストを見てました」と初々しいコメント。その結果、見事に併殺打に打ち取ったシーンを「もう声が漏れて。ヨッシャー!って…言いました」と率直な言葉で振り返り、スタンドの大拍手を浴びた。

 1軍デビューした昨季は1試合登板にとどまったが、プロ3年目の今季はすべてリリーフでここまで40試合に登板とフル回転。大きく飛躍した。「期待してくれた方々がたくさんいるので、なかなか2年間チームに貢献することができなかったので、やっと力になれたかなと。これからもチームのために頑張りたいなと思いました」と最後まで初々しかった。

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2020年11月5日のニュース