JR東日本ドラフト候補・伊藤&西田 5球団スカウトの前で“競演”

[ 2020年6月7日 23:10 ]

オープン戦に先発し、5回8安打2失点の粘りの投球を見せたJR東日本・伊藤将司投手
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 JR東日本は7日、柏市のグラウンドで日本製鉄かずさマジックとオープン戦を行った。社会人野球は、自粛されていたオープン戦が6日に解禁。JR東日本で今秋ドラフト候補の左腕・伊藤将司投手(24)と右腕・西田光汰投手(21)が、5球団6人のスカウトの前で登板した。

 先発した伊藤は5回を8安打2失点。出塁を許しても、ツーシームやカットボールをコーナーに投げ分ける粘り強い投球。「紅白戦で投げていたので、(オープン戦自粛の)影響はあまりなかった。決め球のチェンジアップをボールゾーンへ投げられなかったことが課題。左打者の内角へのカットボールなど、いろいろな配球を試せたことが収穫です」と振り返った。ヤクルトの斎藤宜之スカウトは「左打者の内角へツーシームを投げられる左投手はプロ野球でも少なく貴重。試合をつくる能力があり、榎田(現西武)に近い印象がある」と同じ左腕の姿を重ねた。

 昨年10月に右肘の遊離軟骨除去手術を受けた西田は7回無死一塁から登板し、3回を6安打3失点ながら、最速146キロを計測。「右肘は万全の状態。カーブでカウントが取れたことが収穫です。真っ直ぐの精度を上げ、評価を上げられる投球を勝負の舞台でしたい」とプロ入りへ向けた抱負を語った。日本ハム坂本晃一スカウトは「今日は結果よりもバランスを確認しながら投げていた印象。途中まで直球と同じ軌道のスライダーは武器になる。中継ぎ、抑えタイプ。(手術後の)肘が柔らかく使えていて安心した」と回復ぶりを評価した。

 プロ入りを目指す左右の両輪は「2人でチームを引っ張る」と口を揃える。JR東日本は今月、巨人とのプロアマ交流戦を含めた16試合の対外試合を予定している。都市対抗とドラフト指名へ向け、実戦を重ねていく。

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