2カ月ぶりのZOZOマリン コロナ対策で取材態勢も変ぼう

[ 2020年6月2日 09:30 ]

<ロッテ紅白戦>力投する石川(球団提供)
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 5月30日。ロッテがZOZOマリンで紅白戦をやるというので、久々に球場を訪れた。実に2カ月ぶりだった。

 他球団と比べても、ロッテは新型コロナウイルスの感染拡大に対し、ここまで用心深く注意を払っていたと思う。

 チーム練習の自粛期間は長く、4月は多くの時間を自宅待機となっていた。5月も「密」を避け、自主トレを再開してもグラウンドは2人、ウエートルームも1人と人数制限するなど徹底していた。

 では、約2カ月ぶりに訪問したZOZOマリンの様子はどうだったか。

 まず、正面玄関で入場する際に検温を行うが、3月中は体温計で耳で測っていたが、モニターにマスクをしたまま顔を映すと測れる機会に替わっていた。予想以上の優れものに驚いた。

 グラウンドでの取材はNGだ。ただし、スタンドから選手たちのプレーを見ることは、場所を限定してOKとなった。ただし、球場の外に一度出てから一般ファンのようにスタンドへ入るという形となっている。

 グラウンドをよく見れば、ボールボーイも手袋をしていた。極力、複数の人と接触することを減らそうとしているのが分かる。

 31日は井口監督、開幕投手に決まった石川を取材した。通信社に加え、テレビ局、一般紙、スポーツ紙の記者代表一人ずつがグラウンド脇へ移動し、約2メートルの感覚をとって質疑する。もちろん、マスク着用。取材した内容を、メディアで共有する形だ。

 取材対象となる選手に歩きながら話を聞く「ぶらさがり取材」は禁止。代わりに球団広報が、それ以外の選手の談話もいくつかメールで送ってくれる。

 これまでの取材態勢を考えると、不便なところもあるが、現状を考えれば仕方ない。6・19開幕戦は無観客でスタートする。スタンドにファンがあふれるようになる頃には、たくさんの選手から話を聞くこともできるだろう。(記者コラム・横市 勇)

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2020年6月2日のニュース