スカウト活動再開 三菱日立パワーシステムズ150キロ腕・伊藤優輔に3球団熱視線

[ 2020年6月2日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する三菱日立パワーシステムズ・伊藤優輔(撮影・木村 揚輔)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動を自粛していたプロ野球のスカウトが1日、活動を再開。横浜市内で練習を再開した三菱日立パワーシステムズの練習を巨人、ヤクルト、ロッテのスカウトが視察し、最速150キロを誇るドラフト上位候補の伊藤優輔投手(23)のブルペン投球に熱視線を送った。

 84球を投げ込んだ伊藤は「(スカウトを)意識したが、休止期間に自主練習で積み上げてきたものを出せたと思う」と好感触を得た。都小山台時代の14年春、エースとして都立高校初のセンバツ出場。中大では球速を150キロまで伸ばしたが、プロ志望届は提出しなかった。「(東洋大で)同学年の上茶谷(現DeNA)や甲斐野(現ソフトバンク)の実力と自分を比べた時に自信を持てなかった」と社会人でレベルアップする道を選んだ。

 社会人2年目の右腕を、ヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「全ての球がコントロールされ、切れがある。タイプは広島・大瀬良」と絶賛。ロッテの中川隆治スカウトも「即戦力。1軍のローテーション投手に近い。(スカウト活動再開後の)一発目に見に行こうと思わせる投手」と称えた。(柳内 遼平)

 ◆伊藤 優輔(いとう・ゆうすけ)1997年(平9)1月14日生まれ、東京都荒川区出身の23歳。親の影響で3歳から野球を始める。尾久八幡中では荒川ウェーブに所属し、3年夏に関東4強。都小山台では3年春にセンバツ出場。中大では1年春からベンチ入り。3年春に打球を左膝に当て骨折し、4年春に復帰。3度経験した入れ替え戦をいずれも残留に導いた。昨秋の日本選手権8強。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。

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