5戦目ようやく…巨人・山口俊 抑え転向後初S「自分の完投よりしびれる」

[ 2018年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―1阪神 ( 2018年9月23日    甲子園 )

<神・巨>9回2死二塁、糸原(左)を一ゴロに抑え山口俊(右)と岡本が笑顔を見せる (撮影・大塚 徹) 
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 最後は巨人・山口俊が抑えた。1点リードの9回。1死二塁のピンチこそ招いたが、得点を与えず。転向後5試合目で今季初セーブを挙げた。「こういう展開で勝てたのは大きい」。DeNA時代の13年以来、5年ぶりとなる通算112セーブ目だ。

 開幕から先発ローテーションの一角として働いてきたが、チームは救援陣のマシソン、カミネロがともに離脱。クローザー経験のある右腕に、白羽の矢が立った。7月27日の中日戦では自身初の無安打無得点も達成しているが「他の人がたくさんつないでくれたので、自分の完投の時よりしびれる」と仲間と手にした白星を喜んだ。

 高橋監督の短期決戦のような臨機応変な采配も実った。攻撃に転じたのは0―0の5回。2死一、二塁でここまで4回無失点の好投を続けていた先発・今村に代打を送った。一転して、守りに転じたのは8回だった。1点を勝ち越し、なおも2死満塁の場面では、投手・畠をそのまま打席に立たせた。2年目右腕も期待に応え、その裏を3人で片付けた。

 畠が今季初勝利で、山口俊が今季初セーブ。シーズン終盤にかかり、チーム事情から急造した勝利の方程式が躍動した。「死力を尽くしてくれた。よく粘ってしのいでくれた」と指揮官は2人だけでなく、そこまでをつないだ中継ぎ陣も含めて賛辞を送った。高橋監督の「静と動」に選手が役割を果たし、1点差ゲームをつかんだ。(岡村 幸治)

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2018年9月24日のニュース