【福井】「ごめんなさい」人ごととは思えなかった敦賀気比・平沼翔太の涙 

[ 2018年7月4日 08:00 ]

第96回大会準決勝   敦賀気比9―15大阪桐蔭 ( 2014年8月24日    甲子園 )

<大阪桐蔭・敦賀気比>大阪桐蔭・青柳昴樹から三振を奪う敦賀気比・平沼
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 【スポニチ社員が選ぶわが故郷のベストゲーム】この夏、全国高校野球選手権大会は100回目。ふるさとチームの甲子園での活躍に熱くなった記憶を、北北海道から沖縄まで、今夏の代表校数と同じ56人のスポニチ社員がつづります。

 15年4月1日のことだ。「福井県に優勝旗を持って帰ることができてうれしい。夢がかなった。みんなが一つになった」。センバツ優勝投手となった敦賀気比のエース平沼翔太(現日本ハム)の言葉に我が家は沸いた。

 さかのぼること8カ月。14年夏、全国を制した大阪桐蔭と準決勝で当たった気比は、壮絶な乱打戦の末に県勢初の決勝進出を逃した。2年生エースだった平沼はまさかの6回途中12失点で降板。「ごめんなさい」。3年生に涙を流しながら謝る姿は人ごととは思えなかった。

 高校時代にサッカー部だった筆者は2年生の時、アディショナルタイムで奪ったPKを外し、3年生の最後の大会を終わらせてしまった。先輩の前で号泣したことは今でも忘れられない。

 センバツ準決勝で大阪桐蔭と再戦。リベンジ完封をなし遂げた平沼は本当に格好良かった。東海大四との決勝も完投し北陸勢初優勝。筆者の心の霧も晴らしてくれるような快投だった。今でも涙を流す選手を見ると平沼の顔が頭をよぎる。

 夏を彩る祭典がロシアでも行われている。4年前、地球の裏側で頬を濡らしたサッカー日本代表にも伝えたい。

 涙を流せる男は強いんやで。

 ◆畑 大地(東京本社編集センター)2016年入社。福井県鯖江市出身。武生高校サッカー部。特技(PK)

 <福井データ>

夏の出場 73回(通算53勝73敗)

最高成績 4強4回(若狭=1969年、敦賀気比=95、2014年、福井商=96年)

最多出場 福井商(22)

最多勝利 福井商(19)

出場経験 11校、うち未勝利3校

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