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衝撃の離脱から半月…大谷にバット贈られた少年が再会熱望「早く元気になって」

4月に大谷からもらったバットとサインボールを手に笑顔を見せるレオ・グアステロ君
Photo By スポニチ

 エンゼルス・大谷翔平投手(23)が右肘内側側副じん帯損傷のため故障者リスト(DL)入りし、約半月が過ぎた。新たに誕生したスターの離脱に衝撃を受けたのは、日本のファンやエ軍の同僚だけではない。メジャー1年目に密着する「Monthly Shohei」の6月編は、大谷をきっかけに日米で話題になった「あの人たち」に今の思いを語ってもらった。 (取材・構成=奥田秀樹通信員、笹田幸嗣通信員)

 6月16日。青空広がるロイヤルズの本拠地球場カウフマン・スタジアムのマウンドに一人の少年が上がった。アストロズ戦の始球式。どことなく見覚えのあるモヒカン姿は、4月中旬に大谷からバットを贈られ「時の人」となったレオ・グアステロ君(6)だ。

 「ニュースを知ってとても悲しかった。ダディ(父)から“肘の手術をしたら2年間はプレーできない”って聞いたから…。一日でも早く元気になって、またプレーを見せてほしい」

 始球式は4代続く熱心なロ軍ファンとしての晴れ舞台だったが、大谷の存在は別格。元気づけるため、アナハイムにでも日本にでも駆けつけたいと父親にせがむほどだった。

 6月6日。レオ君は父のP・J・ジュニアさん(38)と一緒にエ軍―ロ軍戦をカンザスシティーの自宅でテレビ観戦中、画面上の大谷が4回を投げただけで降板した。

 「どうしたの?」と尋ねる息子に「マメだよ。レオもシーズンの始め、指先にマメができただろう」と父は答えた。そこで納得したものの、2日後にDL入りと右肘の故障が判明した。レオ君は落胆を隠さなかった。

 4月12日。ロ軍―エ軍戦前のグラウンドで父子は大谷の打撃練習を見学していた。打ち終わり、バット2本を手に目の前に現れた背番号17にレオ君は思い切って、「バットをもらえませんか?」と繰り返した。大谷はサインボールを手渡していったん引き揚げたが、戻ってきて「悲しそうな顔をしていたので、1本くらいいいかな」とプレゼントした。

 父は当時の息子の心境を「真相は、悲しんでいたというより真剣だった」と代弁。普段から「何か余分に持っている時は友達とシェア(共有)してあげないといけない」としつけているという。「だから大谷が2本持っているのを見て“シェアするのが正しい”と思い込んだみたいなんだ」と苦笑いした。

 地元の少年野球チームで主に捕手で、時には投手も務めるレオ君は「びっくり。凄くうれしかった」と感激。得意なのは打撃だ。バットをもらった日は大谷が右中間三塁打を放ったが、「僕もあの日、三塁打を打ったんだ」と胸を張った。

 100年前に10勝&10本塁打を達成したベーブ・ルースも、ファンを人一倍大切にしたことで知られる。P・J・ジュニアさんは「米国ではルースが病弱な少年を見舞って本塁打を打つ約束をしたエピソードが、長年語り継がれてきた」と思い起こし、続けた。

 「プロ野球選手はフィールド上のプレーだけでなく、フィールド外の振る舞いも子供たちに大きな影響を与える手本。大谷には心から感謝している」

 来る6月25日。レオ君はエ軍が再びカンザスシティーでロ軍と対戦する日に向け、プレゼントを準備していた。それは何と、彼自身のサイン入りバット。お返しに、普段はガラスケースに入れて大事に飾ってある大谷のバットにサインをもらう予定だった。祖父のP・J・シニアさん(64)は「この間(バットをもらった時)は、(大谷の)黒いバットに合う金色のマーカーを持っていなかったんだ」と明かした。

 しかし、大谷は現在アナハイムでリハビリ中とあり、実現の可能性は低い。「練習は毎日やっているよ。大きくなったらプロになりたいんだ」とレオ君。ファンとして「日本のルース」との再会を切望しつつ、野球選手としても大谷の背中を追いかける。

 ≪曽祖父は青木ファン≫16日はグアステロ一家の4世代が球場に集結した。曽祖父のカーメロさんは95歳の現在でも地元ロイヤルズに熱い声援を送っており、「14年のワールドシリーズでプレーしたノリ(青木=現ヤクルト)はよく覚えている。彼が打席に立つのをいつも楽しみにしていた」と回顧。祖父のP・J・シニアさんは大谷について「ルース以来の二刀流も可能だと証明してみせているし、歴史に残る選手になれる」と話した。

[ 2018年6月22日 09:30 ]

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