大リーグの死球合戦 すべては不文律を破ったことが発端 犠飛で「レッツ・ゴー!」

[ 2018年6月22日 14:14 ]

<ジャイアンツ・マーリンズ>2回に死球を受けたブリンソン (AP)
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 マーリンズのストレイリーが先発した19日のジャイアンツ戦で故意に死球を与えたと判断され退場処分となった。ストレイリーには21日に大リーグ機構から5試合の出場停止処分が科されたが、なぜ故意に死球を与えるに至ったのか。

 発端は先週にマイアミで行われた同カード。15日のシリーズ最終戦は延長の末、6―3でジャイアンツが勝利したが、1点リードの9回は3番手・ストリックランドがブリンソンに犠飛を許し、同点に追いつかれていた。この犠飛を放ったブリンソンはベンチへ戻った際に「レッツ・ゴー!」とシャウトしたが、どうやらこれが問題だったようだ。

 大リーグには不文律なるものが存在するが、どうやら「犠飛を放っただけで感情を爆発させてはならない」というものもその一つに考えられている模様。不文律を破れば、報復として死球が待っている。

 この犠飛から1週間後、場所をサンフランシスコに移して行われたジャイアンツ―マーリンズ戦。18日のシリーズ初戦で9回のマウンドに上ったストリックランドはブリンソンと対戦。ただ、この場面では僅差でピンチだったこともあり、「お約束」の死球は投じられることがなかった。

 だが、ストリックランドの初球はブリンソンへのメッセージとも言うべき頭部付近へのストレート。これですべてが終わればよかったが、ブリンソンはこの打席で同点となる適時打を放つと、一塁へ走る際にバットをグラウンドに強く叩きつけた。

 この行為がジャイアンツベンチを刺激したのだろう。「お約束」は翌19日のシリーズ2戦目で待っていた。ジャイアンツの先発・ロドリゲスは2回にブリンソンと対戦。初球に92マイル(148キロ)のストレートをブリンソンの脇腹に投げ込んだ。

 球審から警告試合が宣告されたが、マーリンズも黙ってはいない。先発のストレイリーがその裏にポージーへ死球を与え、退場が言い渡されたのだった。

 ストレイリーが与えた死球も問題だが、ブリンソンの一連の行為に対するジャイアンツの反応も考えもの。米国のスポーツサイト「ジ・アスレチック」のティム・カワカミ記者は「まったくバカげている。こんなのは弱者がやることだ」と自身のツイッターでこの一件を批判していたが、不文律が発端の死球合戦などファンも見たくないはずだ。

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