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きょう運命の抽選 大阪唯一の予選皆勤校・市岡 三本線の伝統と誇りを胸に

15日、北野との定期戦を前に整列する市岡ナイン
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 第100回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の出場をかけた大阪大会の抽選会は、きょう22日に行われる。記念大会の今年は南・北に大会が分けられ、各優勝の2校が出場する。大阪桐蔭が今春選抜で2連覇を達成するなど強豪私学がひしめく全国屈指の激戦区で、公立勢の出場は1990年の渋谷が最後。神奈川とともに最も公立校が甲子園から遠ざかる。28年ぶりの奇跡に向け、注目の公立校に迫った。

 「三本線」の魂は生きている。北大阪大会に参加する市岡は全国15校、大阪では唯一の予選皆勤校。春夏合わせ21度(中止となった夏の第4回大会を含む)の出場を誇り、伝統の重みを感じながら100回目の夏に挑む。

 「市岡は負けたらダメ。勝つためにどうするか。各々がやらないといけないことを、きっちりとやる。全力疾走、全力発声を意識して、全員で戦います」

 今年4月に赴任し、就任した野口諭史監督(37)は、熱い口調で言葉をつないだ。自身も市岡野球部OBで2度の選抜出場に導いた河合孝元監督から多くのイズムを吸収してきた。着任初日。部員を前に「歴史を途切れさせることなく、勝ち続ける公立校でいよう」と訓示したのは、自然な流れだった。

 1906年に創部し16年の第2回全国中等学校野球大会に大阪勢として初めて出場し準優勝した。大阪の公立校で最後に甲子園出場を果たしたのも95年選抜における市岡だ。

 左翼100メートル、右翼60メートル程のグラウンドをを使用できるのは週2回。練習時間も平日は最長2時間30分で、週末の練習試合は他校へ出向く。指揮官は「環境を言いわけにしない。すごい選手はいなくても“THE高校野球”というチームで勝ちたい」と培ってきた伝統という無形の力を意識し、前を向いた。

 夏は14年から4年連続初戦敗退するなど近年は苦戦が続くが、今春は15年秋以来の公式戦1勝を挙げた。春以降の練習試合で浪速や太成学院大高など私学にも勝利。昨夏の1回戦で関大北陽を3点に抑えた下手投げ右腕の勝田壮―田中海成のバッテリーも健在だ。

 甲子園大会の開会式で入場行進する田崎悠介主将は言う。「三本線の帽子は僕らの誇り。先輩方が築いてくださった歴史のおかげで今がある。市岡の代表として行進したいし全員で甲子園へ行くつもりです」。

 1916年の全国大会出場を機に、二本線が、大阪市内で3番目にできた旧制中学校を示す「三本線」に変更されたという。人は変わり時が流れても、変わらないものがある。品格と誇りを胸に、新たな1ページを刻む。(森田 尚忠)

[ 2018年6月22日 10:37 ]

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