藤浪 屈辱初回7失点KO 8被安打で自己最短1回降板「申し訳ない」

[ 2016年8月31日 05:30 ]

<中・神>初回1死満塁、杉山(手前)に満塁弾を浴び、ぼう然とする藤浪

セ・リーグ 阪神3―9中日

(8月30日 ナゴヤD)
 ウソやろ…。阪神は30日の中日戦(ナゴヤドーム)に3―9で敗れ、今季4度目の4連敗を喫した。先発した藤浪晋太郎投手(22)がともに自己ワーストとなる1イニング8被安打7失点と精彩を欠き、自己最短の1回降板。4年目で初の10敗目を喫した。きょう31日にもリーグ優勝の可能性が完全消滅する中、DeNA、ヤクルトがともに敗れ、ゲーム差が広がらなかったことが唯一の救いだった。

 2回裏のマウンドに既に藤浪の姿は無かった。三塁側ベンチの中から唇をかみながら戦況を見つめていた。

 「野手、リリーフの皆さんに迷惑を掛けて、申し訳ないです。(降板後は)声を出すことしか、何もできませんでした」

 初回、先頭打者の大島に許した不運な遊撃内野安打で「悲劇」が幕を開けた。エルナンデスへの四球で無死一、二塁。続く森野の初球を坂本が後逸して二、三塁と傷口を広げ、二塁適時安打で先制を許した。福田の三ゴロ、平田の左前適時打で2点を失い、なおも1死一塁。またも詰まらせた高橋の打球が不運な遊撃内野安打となり、堂上の左前打で1死満塁。悪い流れを断ち切れない。

 「内野安打もそうですが、全体的にボールが高かった。何とかしたいと思ったが、余計なことを考えてしまった。早くアウトが一つ欲しくて、焦ってしまった」

 焦りが募り、投げ急いだ。杉山には甘いカットボールを左翼席へ運ばれた。痛恨の満塁被弾となり、自己ワーストの7失点。自己最短の1回53球でKOされた。

 ベンチでは福留から「投げること以外にも、やるべきことはしっかりやれ」と厳しい言葉を掛けられた。無死二、三塁から森野の二塁右への内野安打の際、ベースカバーへ行かず一塁を空けたことへの指摘だ。藤浪は右前打と思い、本塁のバックアップへ向かおうとしていた。言い訳はせず、こうべを垂れた。

 「アンラッキーなヒットが2本あったのかな。パスボールもあったし。そうは言っても、初回7点というのはね。彼の厳しい現状というかね。なかなか思う通り、投げられていないのかなと」

 金本監督は声を荒らげず、不運があったことにも理解を示した。その上で奮起を求めた。

 「何とかしようというのは伝わってくるけど、それだけじゃダメな立場だから、まだ4年目の22歳、大学4年生。発展途上だと思うのでしっかり今のうちに、いろんな教育というかチームとしてやっていかないと」

 次の登板へ間隔を詰めることや逆に再調整の可能性を「それはまだ。今日どうこうは出ていない」と話すにとどめた。今季4度目の4連敗で借金12。31日にもリーグ優勝の可能性が完全に消える。現実から目をそらさず、目の前の試合に集中するしかない。  (惟任 貴信)

 ▼阪神・香田投手コーチ (藤浪の立ち上がりについて)彼クラスの投手なら、抑えてほしいところ。ファンの人たち、チームメートに失礼かな。もっと強く責任を持って成長していかないと。(次回登板は)間隔を詰めてというところも考えられるんだろうけど、今はまだ考えていない。ちょっと考えます。(逆に間隔を空けることは)それも含めてね。

 ≪31日にもV完全消滅≫阪神の優勝の可能性が31日にも消滅する。阪神が中日に負けるか、勝っても首位の広島が勝つか引き分けた場合に11年連続のV逸が決まる。

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