広島新庄・田井 はとこインテル・長友の格言胸に次の夢へ

[ 2016年8月18日 11:55 ]

<広島新庄・木更津総合>はとこの長友佑都から刺激を受けた広島新庄・田井

第98回全国高校野球選手権第11日・3回戦 広島新庄0―2木更津総合

(8月17日 甲子園)
 広島新庄・田井が務めた役割は、次の回の登板に備える堀とのキャッチボール。3試合を通じて出場機会はなくても「チームを支えてくれたエースに、キャッチボールでみんなの感謝の思いは伝えられたと思う」と胸を張った。

 サッカー・セリエAのインテルに所属する長友佑都とは、はとこの関係で、ともに母方の祖母同士が姉妹にあたる。世界で活躍するアスリートに負けず、父・和治さんは野球、母・由香里さんはソフトボール、一つ上の姉・仁奈(にいな)さんはバスケット、一番上の姉・郁奈(ふみな)さんは大体大を出て体育教師というスポーツ一家に育った。

 会ったことのない長友にも「偉大な人と少しでも血がつながっているので尊敬しています」と刺激を受けている。高1の冬に母を通じてもらったサインには、宛名とともに“夢は自分の中にあるから、外の人を見るのではなく、しっかりと自分のことを見つめろ”という格言が記されていた。

 「この仲間と甲子園で勝つ」という夢は終わった。「大学で新しい仲間ができると思う。新庄の甲子園メンバーの名に恥じないように頑張りたい」。心は次の夢へ走りだしていた。 (石丸 泰士)

 ◆田井 瑠己(たい・るき)1999年(平11)2月11日生まれ、広島県出身。小2時に父が監督を務める糸崎ドンキーズでソフトボールを始める。三原・第一中では投手で3年夏に県総体出場。広島新庄では3年春からベンチ入り。50メートル走7秒0、遠投90メートル。1メートル72、73キロ。右投げ右打ち。

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