キヨシDeNA11連勝ハマスタ劇場 5点差逆転!サヨナラ勝ち

[ 2015年5月23日 05:30 ]

<D・神>9回、サヨナラ打の井手に中畑監督は「俺の胸に飛び込んでこい!」

セ・リーグ DeNA6-5阪神

(5月22日 横浜)
 また逆転しちゃったぜ!首位のDeNAは22日、阪神に今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。4回まで0―5だったが、5回に筒香嘉智外野手(23)の3戦連発となる右中間への11号3ランなどで詰め寄り、7回に代打・井手正太郎外野手(31)が同点打。井手は9回にも右越えにサヨナラ打を放った。今季14度目の逆転勝ちは最大の5点差。プロ14年目の伏兵が大活躍を演じ、本拠地での連勝を06年に並ぶ球団最長の11に伸ばした。

 もはや、勢いだけでは片付けられない。5点差を追いつき、迎えた9回2死二塁。途中出場の井手が、右翼フェンス直撃のサヨナラ打を放った。06年に並ぶ球団タイ記録の本拠地11連勝。その主役となったプロ14年目のベテランは、お立ち台でもファンを沸かせた。

 「凄いんじゃないですか?凄いでしょ!あした、デーゲームなので早く寝たいです。あしたも勝ちます!」。敗色濃厚のワンサイドゲームをひっくり返した。先発・山口が3回5失点で今季最短KO。打線も今季初対戦のサンティアゴに4回まで無失点とてこずったが、5回に反撃開始だ。下園が左前適時打を放ち、筒香が11号3ラン。あっという間に1点差に詰め寄ると、「格安の伏兵」が大仕事だ。7回2死二塁で代打で登場した井手が右前に同点適時二塁打。これだけでは終わらない。9回もサヨナラ打で「今年は4、5点差でもひっくり返せる雰囲気がある」と胸を張った。

 井手には変わった「美学」がある。「レギュラーを獲ろうとは思っていない。細く長くが一番なんです」。決して志が低いわけではない。01年にドラフト8位でダイエー(現ソフトバンク)に入団後、外野の定位置を目指していたが、横浜(現DeNA)に移籍した2年目の11年に気づいた。

 「レギュラーで活躍して高い年俸をもらうと、翌年ダメだと切られてしまう。そういう選手を何人も見てきた。それなら何でもできる選手になろうと。子だくさんなので一年でも長く野球をやらないと」。6歳の長男、4歳の長女、2歳の次男と3人の子供がいる。今季3度目のお立ち台で、3つ目のぬいぐるみをゲット。「きょうはナイターで子供が寝ている。あした机の上に置いて驚かせたい」と笑った。

 DeNAは選手の平均年俸が2503万円と12球団で最も安い。その中で殊勲打を放った年俸1150万円の井手は象徴的な選手といえる。貯金を再び10とし、26日から始まる交流戦も単独首位で臨むことも決まった。「すげーな、おい!振り返るも何もない。最後の感動をみんなで味わえたのが何よりの幸せ。野球の神様が(こちらに)ついてくれたね」。中畑監督は興奮気味に振り返り「凄く、いーでー(井手)」と得意のダジャレで締めくくった。野球はレギュラーだけでは成り立たない。脇役もヒーローになれるチームは強い。

 ≪7年ぶり≫DeNAは9回に井手の右翼線安打で今季2度目のサヨナラ勝ち。井手は7回には代打で同点二塁打。DeNAでサヨナラを含む2打席連続殊勲打は横浜時代の08年6月21日西武戦で村田(現巨人)が8回同点3ラン、延長10回サヨナラソロと2打席連続本塁打で記録して以来7年ぶり。これでチームは横浜スタジアムで4月22日阪神戦から11連勝。06年6~7月にマークした同球場での最多連勝記録に並んだ。

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