ハム奪首!大谷敗戦投手の危機に一丸、中田15号&西川サヨナラ打

[ 2015年5月23日 05:30 ]

<日・ソ>9回1死一塁、サヨナラ打を放ち手荒い祝福を受ける西川に大谷(右から3人目)が笑顔で駆け寄る

パ・リーグ 日本ハム6-5ソフトバンク

(5月22日 札幌D)
 二塁ベースを回ったところで勝利を確認すると、日本ハム・西川は両手を広げて喜んだ。中島、中田が飛びつき、一瞬で歓喜の輪が広がった。

 同点の9回1死二塁から森福のスライダーを叩いた。左翼フェンスを直撃するサヨナラ二塁打に、クールなリードオフマンも「どんな球が来てもバットに当てようと割り切った。今まで翔平に助けてもらってきた。連敗した時も、あいつが踏ん張って止めてくれた」と興奮気味に振り返った。

 3―0の7回にエース大谷が一挙5点を失い、逆転された。まさかの展開となったが、逆にこれで野手陣が燃えた。右ふくらはぎのつりから復帰登板となった14日の西武戦(札幌ドーム)でチームの連敗を4で止めた。そんな二刀流右腕の奮闘を知っているから、みんなが「今季初黒星」を消そうと必死になった。

 8回に左翼席へ弾丸ライナーで同点の15号2ランを放った4番・中田の気持ちも同じだった。「翔平がここまで打たれるのは普段見られない光景。(サヨナラ勝ちをしたので)次の登板も気持ちよく入っていけるだろう」。8回に近藤の遊ゴロがアウトとなった判定には、栗山監督も猛抗議した。今宮の一塁送球を捕球した明石の足がベースから離れたように見えたからだ。そんな指揮官の気迫にナインも意気に感じた。「あれでグッと流れを引き寄せられた」と中田も証言する。

 ソフトバンクとの首位攻防初戦を制し、5日以来17日ぶりの首位に返り咲いた。「交流戦までに首位を取ろう」――。ベテラン・田中が発案したスローガンにナインが一丸となっている。

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