5球で能見攻略!柳田斬り込み→今宮お膳立て→内川がV打

[ 2014年10月27日 05:30 ]

<神・ソ>1回1死二塁、左前に先制の適時打を放つ内川

日本シリーズ第2戦 ソフトバンク2-1阪神

(10月26日 甲子園)
 まさに電光石火のソフトバンクの先制点だった。初回、柳田が阪神先発・能見の2球目、141キロの直球を中前にはじき返す。すると、第1戦の明石に代わり、7番から2番に昇格した今季62犠打の今宮が初球に送りバントをきっちり決める。1死二塁。続く内川は2球目の141キロ内角球に詰まりながらも左前適時打を放った。

 わずか5球で先制パンチ。2球続いた内角球を仕留めた内川は「内角に意識はしていなかった。意識があったらもっといい当たりになっていた」と言って笑った。配球の読みよりも体の反応を重視する内川らしいヒットだ。プレーボールがかかった直後の甲子園球場が静まりかえった。

 積極攻撃には理由があった。「好投手は追い込まれる前に打て」という鉄則がある。能見には今季、5月24日の交流戦(ヤフオクドーム)で一度だけ対戦。フォークボールにことごとくバットを出し、6回で13三振を喫した。勝負球の前のカウント球を狙う。1番の柳田は「球種では絞っていなかった。甘めに来たら振ろうと思っていた」と高めの直球を積極策で痛打した。チームの戦略が見事にはまった。

 連敗で福岡に戻ることだけは避けたかった。「本拠地に帰る前にいい雰囲気をつくりたい。きょうは負けられない。初戦は阪神のクリーンアップが打った。クリーンアップを打たせてもらっているのだから何とか逆の展開に持ち込みたい」。試合前に内川が宣言していた通りのゲームになった。

 レギュラーシーズンは144試合目の最終戦で優勝決定。日本ハムとのCSファイナルSも最終6戦目で決着をつけ、日本シリーズの切符をつかんだ。「正直しんどい。いろいろな状況が起こるのが野球だけど、できれば福岡で(日本一を)決めたいですね」。体力とともに神経をすり減らす大一番を前にした内川が大阪入りする前に漏らした言葉は本音だろう。

 「先制点が取れたのは大きいよ。内川が勝負強さを見せてくれた」。今季限りでユニホームを脱ぐ秋山監督は少しホッとした表情を浮かべた。1勝1敗で地元・福岡へ。今季3度目の胴上げを味わうためにもヤフオクドームでシリーズの主導権を握りたい。

 ≪大舞台に強い≫ソフトバンクの内川が初回に先制の適時安打。第1戦でも6回1死一、二塁の場面で右安打を放っており、今シリーズは走者得点圏で2打数2安打。シリーズ初出場となった11年の8打数3安打と合わせ得点圏通算10打数5安打(打率・500)、3打点と大舞台で勝負強い。また、シリーズ1号の李大浩と打点そろい踏み。今季公式戦で2人がそろって打点を挙げた試合は13勝4敗(勝率・765)。強力コンビの活躍で阪神に雪辱した。

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