巨人・坂本 開幕も“考える1番” 初回8球粘ってチャンスメーク

[ 2014年3月10日 05:30 ]

<神・巨>3回1死、坂本は左越え二塁打を放つ

オープン戦 巨人3―2阪神

(3月9日 甲子園)
 3・28開幕前哨戦となる今季初の伝統の一戦で、巨人・坂本勇人内野手(25)が躍動した。9日、阪神とのオープン戦に「1番・遊撃」で先発出場。初回に8球粘って四球で出塁すると、その後も長打あり、決勝犠飛ありとリードオフマンの役割を存分に果たした。昨季は3番に座ることが多かったが、今季は1番で開幕を迎えることが濃厚となった。

 元来、坂本は攻撃的な打者だ。昨季、1打席平均の投球数は3・80でセ・リーグの規定打席到達者で5番目に少ない。しかし、考えた。

 「誰も知らない投手だったので粘って1打席目はしっかり見ようと思った」。阪神の先発はルーキー左腕の岩崎。カウント2ボール2ストライクから2球ファウルで粘り、さらに2球ボール球を見逃し、四球で出塁した。得点にこそ結び付かなかったが、これも1番打者の大きな役割だ。

 球筋と球種はインプットされた。3回1死の第2打席は、2ボールからファーストストライクの3球目を叩き、左翼フェンス直撃の二塁打。1―1の4回1死満塁では1ボール1ストライクから外角低めのボール球だったが、強振して中堅へ決勝犠飛を運んだ。3打席で退いたが、全て内容があった。坂本は「きのうの感覚が良かったので、いい感じでボールが見えました」と胸を張った。

 原監督は沖縄キャンプ中、「攻撃力、出塁率が求められる1番はチームの顔」と理想像を話していた。今オープン戦8試合中、1番での先発出場は5試合目。指揮官は「そういうことはできる人ですから」とうなずいた。昨年主に1番を務めた長野は今オープン戦打率・429で3番のメドが立った。4番・村田、5番・阿部の破壊力を生かす意味でも、1番はカギを握る。過去2年間は3番が多かったが、09~11年は1番が坂本の指定席。経験は十分にある。

 オフは精力的に体づくりに励み、体重は約3キロ増えて83キロに。これまで遊撃のポジションは不動だったが、ベテラン井端の加入も刺激になり、キャンプでは早出、居残りで特打やノックをこなした。昨年打率・265と不本意なシーズンを送っただけに妥協はない。

 「とりあえずヒットで塁に出ること。チャンスで回ってくれば何とか走者を還すだけ。自分の役割をそう考えています」

 チャンスメークもでき、長打で試合を決めることもできる。開幕カードとなる阪神相手に「1番・坂本」の脅威を見せつけた。

 ≪1番適性は?≫坂本の出塁率が最も高かったのは、12年の・359でリーグ7位。次いで主に1番を打った09年の・357で同10位。同年、チーム総得点は650で2位・中日の605を大きく引き離してのトップだった。坂本は昨季選んだ四球が55個。1番に139試合座った10年の47個を上回り自己最多を記録した。一方で喫した三振は87個。レギュラーに定着した08年以降では10年の83個に次ぎ2番目に少なく、1番打者としての適性は以前より高まっている。

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