阪神ドラ4梅野 代打で開幕1軍も 和田監督「打つ方はかなり高いレベル」

[ 2014年3月10日 05:30 ]

<神・巨>8回無死一塁、梅野は左越えに適時三塁打を放ち軽快な足取りで三塁に向かう

オープン戦 阪神2―3巨人

(3月9日 甲子園)
 全力疾走の阪神・梅野は心の中で叫んでいた。「入ってくれ~」。2点を追う8回無死一塁。代打で登場し、2ボール2ストライクからの5球目、高めに浮いた変化球をフルスイングした。だが、打球は左翼スタンドまで約50センチ届かず、フェンスに直撃。それでも適時三塁打に、2回以降沈黙していた甲子園が沸いた。

 「絶対、何かしらの形にしたいと思って、しっかり振れた。甲子園は思った以上に簡単に入るところじゃない」

 オープン戦とはいえ、伝統の一戦を初めて経験し、胸が躍った。チームはオープン戦6敗1分けで、12球団で唯一勝ち星なし。開幕6連敗は2リーグ制(50年~)以降の球団ワースト記録を更新したが、貧打にあえぐ打線の中で、ルーキーが輝きを放った。

 セールスポイントは、強肩とパワフルな打撃。福岡大ではリーグ戦通算28本塁打を放ち、昨夏の日米大学野球選手権では4番を打った。練習試合を含む実戦14試合で、通算23打数6安打5打点の打率・261。捕手陣は、ベテランの藤井を筆頭に新戦力の鶴岡、日高、清水と実力者がひしめくが、和田監督は「代打でいっても、ああいう打撃ができる。打つ方は、かなり高いレベルのものを持っている」と高い評価を口にした。

 小4の春、息子のプロ入りを願っていた母・啓子さんが34歳の若さで卵巣がんで他界した。昨年ドラフトで4位指名され、母の夢を実現させた梅野が次に目指すのは、阪神では07年・清水以来となる新人捕手の開幕1軍。「シーズン通して勝たないといけない相手なので、負けたことが悔しい」。頼もしい言葉を吐いたルーキーの視線は28日の開幕戦へと向いていた。

 ◆梅野 隆太郎(うめの・りゅうたろう)1991年(平3)6月17日、福岡県出身の22歳。小2で野球を始め、小4から捕手。福岡工大城東では1年夏からベンチ入りも甲子園出場はなし。福岡大では1年秋から6季連続ベストナイン。4年春はMVPに輝き、同年夏の日米大学野球では日本代表主将を務める。13年ドラフト4位で阪神入団。遠投115メートル。1メートル73、80キロ。右投げ右打ち。

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