オフにはマラソン完走!39歳井口 鉄人マルチ

[ 2014年3月10日 05:30 ]

<ロ・西>4回無死、左前打を放つ井口

オープン戦 ロッテ1―0西武

(3月9日 QVCマリン)
 これがチーム最年長の経験と貫禄。「3番・一塁」でスタメン出場したロッテ・井口は、初回2死でレイノルズの初球138キロ直球を左前へ。4回の第2打席も3ボールから4球目の135キロ直球を左前打した。ストライクゾーンに来た2球を2スイングで2打数2安打。お役御免で代走を送られた。

 「チームから離れていたけど、しっかり数は打ち込めていたからね。打席に立つことで生きた球の感覚は戻ってくる」

 2月23日の広島との練習試合(コザしんきん)を最後に一時チームを離れた。他のベテラン組とともにQVCマリンで調整を続け、前日に再合流したばかり。実戦から遠ざかっても、すぐに結果を出す。伊東監督も「実戦から離れていても生きた球を捉えられるのはさすが。何の心配もない」と手放しで称賛した。

 まさに「鉄人」だ。昨季は日米通算2000本安打を達成した。39歳の誕生日から4日後の昨年12月8日、米ハワイのホノルルマラソンに挑戦し、人生初のフルマラソンを完走。今年1月6日からの沖縄自主トレでは午前6時20分から午後4時まで年下の選手と同じメニューをこなしてキャンプインに備えた。

 同じ一塁のポジションでは、新人のアジャ井上が売り出し中だが「若い選手の活躍でチームに活気が出ることはいいこと。底上げという意味では刺激になる」と、どっしり構える。野球人として目指しているものがある。「日本通算2000本安打という目標に向かって頑張りたい」。あと450本。30代ラストイヤーも井口は元気だ。

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