則本 “魂”の完封リリーフ マー君登板をお膳立て

[ 2013年11月4日 06:00 ]

<楽・巨>則本(右)とビールをかけあう田中

日本シリーズ第7戦 楽天3―0巨人

(11月3日 Kスタ宮城)
 獅子奮迅の活躍でエースにバトンをつないだ。楽天・則本が先発した美馬を受け継ぎ7回からマウンドへ。7回1死一塁からロペスを139キロフォーク、続く脇谷をスライダーで空振り三振に斬ると、右拳を振り上げ、雄叫びを上げた。

 「緊張しなかった。最後は田中さんで行くと言われていたので、そこにつなげるように投げた」

 第1戦(Kスタ宮城)で新人としては61年ぶりに開幕投手を務め8回2失点。敗戦投手になったが、田中の登板間隔に余裕が生まれ、エースの完投勝利を呼んだ。中4日で第5戦に救援登板すると5回、79球を投げて白星をつかんだ。それから中2日。「疲れはなかった」と最速は151キロをマークし、巨人打線を2回無失点に封じ込めた。

 グラブには「魂」の1文字が刺しゅうされている。「ユニホームを着てマウンドに立ったら、気迫を出したい」との言葉通り、この日も魂の投球を披露。チームの弱点を補った立役者は「疲れはない。あすになれば分からないけど」と笑った。

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