渡辺諒 甲子園中段弾 中日・高橋周の教えを実践

[ 2012年8月18日 06:00 ]

<龍谷大平安・東海大甲府>7回2死、東海大甲府・渡辺は左越えソロを放ちガッツポーズ

第94回全国高校野球選手権2回戦 東海大甲府4―2龍谷大平安

(8月17日 甲子園)
 2回戦3試合が行われ、16強が出そろった。第3試合では東海大甲府(山梨)の1番・渡辺諒内野手(2年)が龍谷大平安(京都)戦で本塁打を含む3安打をマーク。高校通算71本塁打を記録し、ドラフト1位で中日入りした2年先輩の高橋周平内野手(18)に憧れる走攻守3拍子そろった遊撃手が大きな可能性を示した。第1試合では浦和学院(埼玉)が聖光学院(福島)を下し、26年ぶりの16強入りを決めた。18日からは3回戦が行われる。
【試合結果】

 右股関節に体重を乗せ、渡辺が豪快にバットを振った。2―1の7回2死、3ボール1ストライクからの5球目だった。真ん中に入ってきた直球を捉えた打球は、左翼席中段まで達した。

 「甲子園のダイヤモンドを回るのは最初で最後かもしれない。うれしかったですし、気持ち良かったです」

 入学直後の昨春、寮で同部屋だった2学年上の高橋周(中日)からバットをもらった。直後の関東大会2回戦、八王子戦で初本塁打を放った。1年夏は憧れの先輩を押しのけ、4番にも座った。しかし、準々決勝で敗退。甲子園出場の夢はかなわず「悔しかった」。冬は1日1000スイングをノルマとし、体重は4キロ増の75キロになった。

 譲ってもらったバットは昨年の練習中に割れてしまった。ミズノ社製の84センチ、910グラムの金色バット。同タイプを今大会前に購入し、大舞台に臨んでいた。「周平さんよりも早く(甲子園で)本塁打を打ててうれしいです」とおどけた。

 今大会で甲子園新記録となる2戦41奪三振をマークした桐光学園・松井とは同学年で、中学時代に対戦したこともある。「中前打を1本打ちましたけど、その他の打席は打ち取られて悔しかった。凄い投手ですけど負けたくないですね。対戦したいです」と甲子園での再戦を心待ちにした。

 50メートルは6秒1の俊足で、中学時代は掛け持ちで陸上部に所属したほど。高橋には卒業した際に「おまえもプロに来い」と声を掛けられた。「身近な存在で、一番尊敬しています。自分もプロに行きたい」と背中を追う。今も心に刻む「右股関節に体重を乗せて打て」という高橋の教え。甲子園の舞台で、渡辺が忠実に実践した。

 ◆渡辺 諒(わたなべ・りょう)1995年(平7)4月30日、茨城県生まれの17歳。小1から土浦サニーズで野球を始める。土浦三中では竜ケ崎リトルシニアに所属し、3年時に全国大会出場。東海大甲府では1年春からベンチ入りし、同年夏からレギュラー。高校通算15本塁打。遠投103メートル、50メートルは6秒1。握力は右60キロ、左58キロ。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

 ▼中日・高橋周(12年卒OB)諒が打ったんですか?マジっすか。凄い。うれしいです。こうなったら行けるところまで行ってほしいです。

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