イチロー移籍後初の3安打 プレーオフ予行だ!

[ 2012年8月18日 06:00 ]

<ヤンキース・レンジャース>8回2死一塁、中前に落ちる二塁打を放つイチロー

ア・リーグ ヤンキース6-10レンジャーズ

(8月16日 ニューヨーク)
 ヤンキースのイチロー外野手(38)が16日(日本時間17日)、レンジャーズ戦に8番・中堅で先発し3打数3安打。試合は敗れたが、6回に5得点の口火を切る三塁内野安打を放つなど、ヤ軍移籍後初となる1試合3安打をマークした。守備では本拠ヤンキースタジアムで初めて中堅を任され好守も披露。ポストシーズンで対戦する可能性が高いライバルに存在感を見せつけた。

 敗戦に気落ちする様子は一切なかった。ヤ軍加入後初の3安打。イチローはクラブハウスで淡々と試合を振り返った。移籍後はチーム23試合中全試合に出場も先発は20試合。現在の状態について「(休養と出場の)2つを1日で試すことはできないので分かりません」と話すが、スイングは確実に鋭さを増している。

 この日は特にそうだった。6回、先頭打者で三塁線を襲う三塁内野安打で一挙5得点の猛攻の口火を切ると、7回にも追加点を呼ぶ右前打。8回には自身通算300本目となる二塁打を中堅へ運んだ。3打席連続安打でヤ軍での打率は・312まで上昇。3安打とも最初のスイングで仕留めており、最近は打席での積極性も戻ってきている。

 何より大きかったのが、ア・リーグ最高勝率を争うレ軍に、好調な姿を印象づけたことだ。今回の4連戦は「リーグ優勝決定戦の前哨戦」とも称された。当のイチローは「そんなふうに言われていたの?知らなかった」ととぼけ、相手の印象も「正直なところは言えないです。すみません。ウソは言いたくないし」と言葉を濁したが、3勝1敗の勝ち越しには笑顔。自身も4試合で9打数6安打の打率・667に2犠打も決め、ライバルとの戦いで収穫を得た様子だった。

 守備では本拠で初めて中堅を守り、初回には移籍後初の補殺も記録した。日々替わる守備位置について「ゲームで守ることですね。練習では(試合で起こり得ることが)カバーできないから」と、確認作業の意味でも中堅を早めに体験できたことは大きかった。

 攻守両面で輝いた背番号31。この4連戦の経験と記憶は、10月のプレーオフで必ず生きるに違いない。

 ≪今季10度目3安打以上≫イチローが今季10度目、ヤンキース移籍後初の1試合3安打以上を記録した。昨季は8度にとどまっていたため2年ぶりの2桁回数をマーク。通算231度は現役ではジーター(ヤンキース)の277度、ロドリゲス(同)の236度に次ぐ3位で、メジャーデビューした01年以降では最多。また、8回に現役43人目のメジャー通算300二塁打を達成。日本人選手では初の達成で、2位は松井(レイズからFA)の249本。

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