橋下徹氏 韓国の雑踏事故に「行政の責任が問われてくる」も「全部禁止は社会のあり方として嫌」

[ 2022年10月31日 15:51 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が31日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。韓国の首都ソウルの繁華街・梨泰院の路地で29日夜、ハロウィーンを前に集まった多数の若者ら150人以上が死亡した事故についてコメントした。

 死傷者の大半は10~20代で日本政府関係者によると、日本人女性2人の死亡も確認された。現場は幅約3メートル前後の狭い坂道で、下に向かって次々と転倒。消防は多くが圧死したとみている。

 橋下氏は「悲惨な結果になってしまい残念ですけど、諸外国でこういう大規模イベントとか人が集まることで数百人単位で亡くなってる事故は最近でもあるんですよね。最終的には警備の問題に関わってくる。今回も尹(錫悦)大統領が出てきて、警備の検証をやってるでしょうけど、そこが一番の重要なポイントだと思います」と警備の問題点を指摘した。

 そして「ソウル市は選挙で選ばれた区長がいる。コロナ明けのイベントとなれば、警備をしっかりしましょうねってことで警察と協議をする。予測できたんじゃないのかなと」と警察や行政の安全対策が不十分だったのではとし「渋谷のハロウィンは警察と渋谷区がものすごい協議して民間の事業者も協力をしてくれて秩序が守れている。これは行政の責任が問われてくるんじゃないかなと思いますね」と語った。

 続けて「(事故を)予測するのは難しいですけど、以前にもそれなりに人が集まって警備体制を取っていたってことですから、なぜこうなったかは検証して以後、同じ事故がないようにしっかりやってもらいたい」と再発防止を訴えた。

 その上で「亡くなられた方がおられますけど、事故が起きたからといって全部禁止していくのかっていうのは僕は社会のあり方として嫌だなという思いがあります」と持論を展開。「集まるにせよ、きちっと警察と自治体、参加する我々の方も意識を持って(イベントが)禁止にならないように事故が起きない形で行われるように参加する人の意識も(重要)」とし「酒飲んでるのとかは勘弁してほしいな」と参加する側の秩序やマナーも事故防止には重要と呼びかけた。

続きを表示

2022年10月31日のニュース