阪神・岡田監督 好走塁&走塁ミスの小幡に「あんなに走塁をするんなら、最後にこけるなよ」

[ 2023年3月11日 18:56 ]

オープン戦   阪神4―5日本ハム ( 2023年3月11日    甲子園 )

<神・日>選手交代を告げる岡田監督(撮影・北條 貴史)
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 阪神は、左肩違和感の伊藤将に代わって先発した桐敷が5回5失点を喫し、敗れた。試合後の岡田監督と報道陣とのやりとりは以下の通り。

 ―岩貞―石井―K・ケラー―浜地とつないだ今日の継投はシーズンを感じさせるような継投だった。
 「いやいや、順番通りやん。最初から桐敷は5回(を投げる予定)やったからな。ピッチングコーチが決めた順番や」

 ―桐敷について。
 「桐敷もチャンスやったけどなあ。うーん。だから、大事なところで甘うなるな。中間は、いい球がいってるんやけどな」

 ―追い込んでからが甘くなる
 「そうやなあ。初球の入り方とな。だから、そこをもうちょっとな。ええ球がいっているなあと思っても、打たれるときは1球だけ高めにいくとかな。初球、もうちょっと慎重に入ったらいいのに、ちょっと簡単にいって打たれるとかなあ。そこやなあ。真ん中のボールはええんよ、ええ球いって」

 ―失点にはならなかったが、佐藤輝がエラー。4回の(二塁打となった)正面のライナーも止められた打球だと思うが。
 「いや、わからん。わからんわ」

 ―佐藤輝の守備がちょっと気になった。
 「別に気になったって。あれは二塁打やろ。それだけのことやんか。だから二塁打までアウトにする必要はないやん」

 ―坂本について、8番が打つのはシーズン中でも大きい
 「まあ、誰にチャンスが回ってくるかわからへんけど、それは打順の巡り合わやけど、スコアリングポジションでな、二塁とか三塁でチャンスが回ってきたら、誰かがそこで打たんと点が入らんわけだから」

 ―1点差の6回に犠打を用いた。
 「そら普通はバントやろ。だから、6回で1点負けていて、左対左というのもあるしな。次にクリーンアップとか、そんなになってきたら、そら2番に入ってるんやから、そこはバントで二塁に行かせるというかな。それは誰が入ろうが、それは普通やろ。そろそろ、そういう感じのゲームをつくっていかんとアカンよな」

 ―森下が代打安打。
 「(投手の)左右で(打者を)使っているからな。あそこで(投手を)代えてくるとは思わんかったから(左の福田俊から右の宮内)。まあまあ、こっちもそこまで考えてやってないから。たまたま右対右でヒットになったけど」

 ―大山が初めて実戦で長打が出た。
 「まあ、出ただけやん。(笑い)それでようなった感じはないやん。その後の打席を見てもな」

 ―ノイジーを1番に起用した。
 「これは2回打たせようと思ったから。レフトの守備もな。明日は1番打たせへんけど。甲子園で守ることないやろ、明日守らせておかんとな」

 ―打席ももう少し必要か。
 「(開幕まで)打席は大丈夫やろ。遠征でも、打席はまだまだ立てるよ。(今日は)甲子園の広さをな、初めてやから(確かめさせる狙いがあった)。次に戻ってくるときは公式戦になるからな。だから明日はもうちょっと守らせるよ」

 ―スタメンは想定通りか志願か。
 「いや志願はもっと前からしとった(笑)だから待てって言うとんのに。京セラの時(9日のオリックス戦)も、開幕戦(DeNA)を京セラでやるから、“シートノックまで入らせてくれ”って。それはもう本人の志願や」

 ―明日は3番か6番か。
 「まだ決めてないよ、そんなの」

 ―ヒットは出なかったが、打席で合わせていってくれれば。
 「まあ、今日はほとんど初めて(の実戦)やで。徐々にな。明日は巨人だし、その後セリーグ当たるからな、そのへんは先発とかローテーションピッチャーやな、だんだん投げてくるから、それはもう先にな、そういうピッチャーに合わせていかな」

 ―渡辺諒の活躍はうれしい悩み。
 「そうやな、一番コンスタントに打ってるのはな。まあ右バッターは戦力になるから」

 ―左肩違和感の伊藤将の状態は?
 「いや、傷とかそういうのは全然なかったみたいやから、それもちょっとホッとしたな。だから次の登板な、までに、どのくらいな(状態を上げられるか」。当然、(遠征には帯同させずに)こっちに置いていくけどな」

 ―初回の攻撃で、一塁走者の小幡が板山の一ゴロで三塁までいった。
 「そら良かったんちゃう。見てなかったよ。サードにおるわと思ったけど。あんな(にいい)走塁をするんやったら、最後(9回の左前打で一塁オーバーランをしたあとに)にこけるなよ(笑い)。何しとんねんと」

 ―バットでも久しぶりに活躍。
 「京セラからヒット出だしたからな。木浪と2人は、1試合を任せる感じで出してるから、ええ相乗効果は出てるかもわからんけどな。ヒットが出だすと、かかりすぎやな、あいつな。行きすぎるよな、もっと冷静に回れというな」

 ―ノースリーから打つ大山の心理面は?
 「みんなに言うてるけど、打てのサインは打てと待てがあるやんか。そやろ。待てのサインは待てだけやけど。ノースリーやから打てやから全部バット振るんちゃうよ。それは言うてあるけどな、振ってしまうな、打ちたいから」

 ―何かのきっかけがあれば彼は上昇する。
 「どうやろなあ、ちょっとそこまでハマるというかな、俺はノースリーから打て言うてもよう打たんかったわ、怖い。怖いっていういか、俺はワンスリーも一緒と思うんよな。俺が選手にいつも言うてんのは、前もミーティングでちょっと言うたんは、ストライクゾーンは一緒やでっていうのな。ワンストライクでも、ツーストライクでも。追い込まれてもな、ストライクゾーンは大きなれへんねんからな。俺は、そう思うんやけどな。何回も話したことあるけど、これをどう考えるかやかな」

 ―気持ち的な部分が大きいんでしょうね、彼は。
 「俺は心まで読めんもん。読めるんやったらええけど。心まで読めんよ、どういう心境っていうか、だから、結局、打て言うたから全部バット振りにいくんじゃないっていうことやんか。打てやけど、見逃してもええわけやから、せやろ。ストライクを見送るのだって、ずっと(サインは)打てなわけやから。1球目や2球目は、それでストライクを見逃してるやんか。(サインは)打てやのに。それと同じような感覚で待てばええんよ。ボールスリーやから言うて、打てのサイン出て、それまでも全部打てのサインやで。ボールツーでも、打てのサインやんか。そこでボール見分けんのに、なんでボールスリーなったら、なんでも振りに行くかっていうこと。それはもう、ここ(胸を指して)しかないやんか、。そういうことやんか。“待て”(のサイン)は待てやけど、“打て”(のサイン)は打てと待てがある。いつも打てって言うてんのに、打てへんやんか。それ見逃すやろ。そういうことやんか」

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2023年3月11日のニュース