侍・今永　流れ呼んだ毎回3K　3回3安打1失点　ダルの助言に「自分の知らない力出させてもらった」

WBC1次ラウンドB組   日本13ー4韓国 （ 2023年3月10日    東京D ）

＜日本・韓国＞韓国打線を封じる今永（撮影・白鳥　佳樹）
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　今永は自分の投球に徹した。一発こそ許したものの、3回3安打1失点で、毎回の3奪三振。きっちり第2先発の役目を果たした。

　「1失点してしまったけど、チームが勝って物凄くうれしい」。打線が3点差を逆転した直後。難しい流れの中で、投げ抜けたのは先発のダルビッシュのおかげだという。3回3失点で降板後にロッカーで今永に韓国打線の情報を的確に伝達。「その情報通りに真っすぐを信じて投げた。自分の知らない力を出させてもらった」。自己最速の154キロで押し切ると、栗山監督も「難しい流れの中で投げてくれた。さすがです」と絶賛した。

　宮崎合宿で一つにまとまったチーム。「ダルビッシュさんのおかげで家族のような絆が生まれた」。今永はそう振り返り、その絆が好救援につながった。海外チーム相手に圧倒的な数字を残す左腕は国際大会で8試合を投げ、29回2失点で防御率は0.62だ。最強の第2先発が、侍ジャパンを世界一へ勢いづけた。（秋村　誠人）